2019年8月6日(火)放送の『この差って何ですか?』。
『爪を見れば体の不調が分かる…誰もが不安になる爪の差を徹底解説』というテーマで放送されました。
あなたは自分の爪を見たときに、爪に縦線が入っていたり横線が入っていたり。
さらには黒い点が付いていたりして、「もしかしてどこか悪いのかな…?」と思ったことありませんか?
教えてくれるのは、これまで3万人近くの爪を診察してきた、千春皮フ科クリニック院長で医学博士の渡邊千春先生。
「爪は体の窓と呼ばれていて、健康状態を表すサインが出やすい場所なんです」
「そのため最近では大きな病院で爪外来というものがあったり、爪専門のクリニックができ始めているんです」
特に渡邊先生のもとに相談に訪れる方が多いのが…
②爪に横線が入っている
③二枚爪になっている
④爪が反っている
⑤爪の下の白い部分がない
⑥爪に黒い点がある
こちらの6つの爪の形や色の悩みなんだそう。
これらの6つの爪がどのような健康状態を表しているのかを、先生が教えてくれましたよ。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
爪に縦線が入っている→加齢
「縦線が入っていると『栄養不足では?』と心配する方も非常に多いんですが、この縦線というのは実は加齢が原因なんです」
「爪というのは爪母(そうぼ)というところで作られまして、前の方に伸びていきます」
では、加齢によってなぜ縦線が出るんでしょうか?
この爪母、実は凸凹した形をしているんだそう。
そのため、誰もが爪が伸びるときに凸凹と同じ間隔で薄く縦線が入ります。
ところが、この爪母の凸凹は加齢とともに深くなってしまうので、爪に出る縦線も深く目立つようになってしまうんです。
実際に20代の方の爪と80代の方の爪を比べてみると、80代の方の爪は縦線が明らかに深くなっていました。
「なのでこの縦線というのは、体の健康の不調とは一切関係ないです」
爪に横線が入っている→ストレス
「この横線というのは、過度にストレスがかかっているときに出る場合があります」
「例えば睡眠不足のような精神的なストレスとか、高熱が出るような肉体的なストレスが過度にかかったときに、爪の周りの血流が悪くなるんですね」
そして爪母の血流が悪くなると、一時的に爪を作る働きが弱くなってしまうので、ストレスがかかったときに作られた爪が薄くなってしまいます。
その薄くなった部分が横線として爪に現れてくるんです。
「爪というのはだいたい1日に0.1mm伸びます。1ヶ月で3mmぐらい伸びるんですね」
「横線が根元からだいたい5mmぐらいだと、大体2ヶ月ぐらい前に強いストレスを受けた可能性があります」
二枚爪になっている→たんぱく質不足
「実は二枚爪というのは、たんぱく質の不足によるものです」
そもそも爪の主な成分はたんぱく質で、さらに3層の構造になっています。
そしてたんぱく質を十分に摂っている爪はこの3層がしっかりとくっついているんです。
ところが…
「たんぱく質が不足していますと、層に隙間ができてもろくなってまいりますので、爪が剥がれやすくなって二枚爪になるということがあります」
爪が反っている→鉄分不足
「爪が反っているということは、鉄分が足りていない可能性があります」
「爪の強度を保つためには鉄分が必要なんですが、鉄分が不足してきてしまうと爪が柔らかくなって強度が十分に保てないということになります」
手の指先のレントゲン写真を見ると、実は指の骨は指の先端の手前までしかないんです。
そのため…
「爪が鉄分不足で弱くなってしまうと、モノを掴んだりしたときに外からの力に耐えきれずに、爪が反り返ってしまうということがあります」
これは『スプーンネイル(爪)』と言われる女性に多い形で、この爪になっている方は貧血になっている可能性が。
なので、レバーなど鉄分が豊富なものを食べるようにしましょう。
爪の下の白い部分がない→爪母の位置が違う
「この爪の白い部分というのは爪半月(つめはんげつ)と呼ばれるものなんですが、爪半月はなくてもまったく問題ありません」
爪半月は爪母から生まれたばかりの出来立ての爪で、水分を多く含んでいるため白く見えるのです。
そしてこの爪母の位置が人によって違うため、爪半月がある人とない人がいるのです。
つまり、爪母の位置が指先に近ければ爪半月が大きく見え、逆に爪母の位置が指先から遠ければ爪半月が小さく見えるのです。
「この爪母の位置によって見え方が違うだけなので、まったく心配することはないです」
爪に黒い点がある→内出血
「これはただの内出血であることが多いです」
「こういう風に黒い点があると、ガンじゃないかと思われる方が非常に多くいらっしゃいます。ただ爪にこういうガンが出る方というのは100万人に1人なので、すごくまれなんですね」
「この内出血の場合はまったく心配はいりません」
おわりに
爪にオシャレをする方は特に注意してケアしたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。