2019年12月24日(火)放送の『この差って何ですか?』。
『太りやすい鍋と太りにくい鍋の差』というテーマで放送されました。
寒い冬に食べたくなる物と言えば…鍋。
鍋は野菜がたっぷり入っているから、どんな鍋を食べてもヘルシーで太らない!と思っていませんか?
教えてくれるのは、東京慈恵会医科大学附属病院の管理栄養士・赤石定典先生。
「確かにスイーツ・揚げ物・麺類に比べて、鍋は太りにくいです」
「しかし、選ぶつゆや具材によっては、太りやすくなってしまうこともあるんです」
この時期、忘年会などが続いていて、飲み過ぎや食べ過ぎが気になっているという方、多いですよね。
そんなとき、同じ鍋でもこれなら太りにくいという鍋をご紹介します♪
そもそも太りやすいか太りにくいかを、カロリーで判断するのは間違い!
さらに食物繊維を含んでいると、糖質や脂質の吸収を抑えてくれます。
つまり、太る指標はカロリーではなく…
なんです。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
カロリーが高い鍋ランキング
まずは、8種類の鍋をカロリーの高い順に並べたランキングです。
第1位:坦々鍋
第2位:すき焼き
第3位:豆乳鍋
第4位:もつ鍋
第5位:しゃぶしゃぶ
第6位:キムチ鍋
第7位:寄せ鍋
第8位:水炊き
太りやすい鍋ランキング
管理栄養士の赤石先生が選んだ、太りやすい鍋のランキングです。
赤石先生によると、4位以下の鍋は比較的健康に食べられるそうです。
第1位:すき焼き
割り下には4人分で、なんと角砂糖30個分の砂糖が!
さらに、牛肉は圧倒的に脂肪の量が多いんです。
かたロース…37.4g
リブロース…56.5g
出典:日本食品標準成分表 2015年版(七訂)
リブロースはほぼ半分が脂…!
第2位:しゃぶしゃぶ
確かにお肉の脂は落ちますが、その脂が野菜にくっついてしまうんです。
さらに、ごまだれにも脂質が多く含まれています。
第3位:坦々鍋
つゆにはラー油やごま油が使われています。
ただ、使われている豚肉は牛肉と比べて脂の量が少ないんです。
牛肉…かたロース37.4g バラ50.0g
豚肉…かたロース19.2g バラ34.5g
出典:日本食品標準成分表 2015年版(七訂)
第4位:水炊き
第5位:豆乳鍋
第6位:キムチ鍋
坦々鍋と同じく豚肉とニンニクが使われているキムチ鍋も、同じ理由で太りにくいんです。
第7位:もつ鍋
もつ鍋に使われるマルチョウ(牛の小腸)の脂質は、100gあたり26.1gと決して少なくはありません。
ただ、牛肉や豚肉と比べると少ない方なんです。
もつの中でもおススメな部位が…ハツ。
なので、マルチョウをハツと一緒に食べれば、マルチョウの脂質をハツのビタミンB2で消費してくれるんです。
さらに、ニラにもニンニク同様にアリシンが含まれていて、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1の吸収率を上げてくれます。
第8位:寄せ鍋
具材に使われるエビやタラは、脂質が圧倒的に少ないんです。
牛肉…かたロース37.4g バラ50.0g
豚肉…かたロース19.2g バラ34.5g
鶏肉…もも19.1g 手羽元12.8g
魚介類…エビ0.6g タラ0.2g
出典:日本食品標準成分表 2015年版(七訂)
なので、牛肉や豚肉と比べて脂質の少ない鶏肉と魚介の寄せ鍋は、脂質で考えるとヘルシーなんです。
太りにくい締めは?
締めは糖質が多くて太りやすい、というイメージがありますが…
実は太りにくいものもあるんです。
雑炊・うどん・ラーメンの中で一番太りにくいのは…雑炊。
糖質の量にそれほど差はありません。
つまり、結果的に糖質の量を抑えることができるんです。
舞茸をちょい足しで太りにくく
とは言え、すき焼きやしゃぶしゃぶ、締めにうどんやラーメン、食べたいですよね…
そこで朗報!
お鍋にちょい足しするだけで、太りにくくなる魔法の食材が!
それは…舞茸
「(舞茸に含まれる)MXフラクションには、血糖値の上昇を抑える働きがあります。さらに、過剰な脂質を排出する働きもございます」
「このMXフラクションは硬い細胞壁の中に入っています。なので、そのまま食べても体に吸収されにくいんです」
「調理の方法としては、100℃ぐらいの温度でじっくり10分以上煮ることで、MXフラクションが細胞から出てきます」
「鍋に舞茸を50g入れて10分以上煮て、つゆまで食べられる鍋が最適な調理法になります」
おわりに
舞茸、積極的に摂りたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。