2019年5月14日(火)放送の『名医とつながる!たけしの家庭の医学』。
『今までの方法でも改善しなかった皆さんに、全く新しい画期的な便秘改善法』と題して放送されました。
この方法、驚くべきことに『食事』も『運動』もまったく必要ないんだとか!
教えてくれる名医は『国立病院機構 久里浜医療センター IBS・便秘外来』の水上健先生。
また、先生自ら新たな大腸内視鏡の検査法を開発し、日本人特有の大腸の形状や便秘の新たな原因を数々解明。
まさに便秘治療・研究のトップドクターなんです。
その名医が提唱する『画期的な便秘改善法』とは?
「何をやっても効かないタイプの人たちに、例えば『電話でお話しするだけでも実は良くなってしまう』、そういうことが分かってきたんですね」
なんと!先生が教えてくれた便秘改善法とは『水上先生が1本電話をするだけ』というもの。
にわかには信じられない魔法のような方法ですよね。
さらに先生からの電話なしでもできる簡単改善法も教えてくださいましたよ。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
水上先生からの電話1本でしつこい便秘は改善する?
今回の検証に協力してくれたのは、数十年来のしつこい便秘に悩むお二人。
大島千佐都さん(50歳)の場合
便秘歴…40年以上
排便ペース…10日に1回
ひどい時…1ヶ月お通じナシ
大島さんの便秘対策
・食物繊維が豊富なココアを飲む
・ヨーグルト+きなこを食べる
・腹筋運動週3回
ですが、涙ぐましい努力の割りに検証開始の日の時点でお通じがあったのは1週間前なんだそう…
医学的に便通の健康度を見る『ブリストル便形状スケール』では、バナナ型の便が最も健康的な便だと言われているそうです。
大島さんの場合は…健康的なバナナ便を出した記憶がないとのこと。
水上先生はまず、大島さんに電話をかけます。
この日の時点で既にまるまる2週間も便通がない大島さん。
午後2時、水上先生から電話が…そしてたったの5分で終了。
ですが、大島さんはとても晴れやかな様子でした。
そして水上先生からの電話から3時間後…大島さん「ダメだ」。
なんと!トイレに駆け込んだ大島さんに便通が。
トイレから出てくるやいなやガッツポーズの大島さん。
「今まで感じたことのない爽快感です」とのこと。
さらに3日後、5日後、6日後にもお通じが。
生まれて初めて下剤を飲まないで、すんなりバナナ便が出たんだそう!
小林悦子さん(54歳)の場合
便秘歴…40年以上
排便ペース…4~5日に1回
ひどい時…10日お通じナシ
小林さんの便秘対策
・プルーンを食べる
・キャベツを食べる
ですが、便通があってもコロコロとした便しか出ないんだそう。
検証開始の時点でお通じがあったのは4日前。
次は小林さんの番です。
午後5時、水上先生から電話が…こちらも5分で終了。
そして水上先生の電話から6時間後…小林さん「出た出た、すごい出たじゃん」。
小林さんにも4日ぶりのお通じがやってきたんです。
さらに電話から5日後、お友達が家に遊びに来ていたとき。
トイレに駆け込む小林さん、またお通じが!
お友達が来ているのも忘れて大喜びの小林さん。
それもそのはず、この日でなんと6日連続でお通じが来たんだそう。
これは劇的な改善効果ですね♪
先生からの電話で便秘が改善した理由とは?
「電話でお話したのは、これは『実は悪いことではないぞ』と」
「ポジティブにいいことを考えてやっていくものだということをご説明したんです」
先生の電話のポイントとは『便秘に悩む人の不安を取り除く』ということ。
「お通じがないからといって不安になることはない」「少しくらい大丈夫」という気持ちになれるように話したんだそう。
水上先生「今一番困っていらっしゃることを教えていただいてもいいですか?」
大島さん「お腹がすごい張ってきてしまって、気持ち的には出したいんですけれども」
水上先生「普通の人でしたら1日2日でお腹張ってきちゃってお肌が荒れてきてってことがあるんですけども。大島さんはちょっと違ってて、むしろ出なくていいという不思議な体質があるんですね」
大島さん「不思議な体質ということですか?」
水上先生「実はこれ悪い体質ではなくて、腸が出したくない時は出ないんです。平日一生懸命働いて休日にリラックスした時に、安心して出せる状態の時に便が出るように身体ができてるんですね」
「とにかく回数気にしなければですね、だんだん自分で出て来るようになったりするんですね」
「大丈夫だよってことでやってもらえれば腸もリラックスして、『今出していい時だぞ』という感じで出るようになるのかなと思います」
この時の大島さんの笑顔の理由…それは『便秘に対する不安が取り除かれた』から。
ストレスが原因の『けいれん性便秘』って?
では、なぜ不安を取り除くだけで便秘が改善するのでしょうか?
「何をやっても効かない便秘の中には『けいれん性便秘』といって、ストレスが原因になってしまう便秘があるんです」
「頑張れば頑張るほどストレスになってしまうので、頑張れば頑張るほど便秘がひどくなっちゃうんです」
先生の診察経験では、治りづらい便秘のおよそ5割が『けいれん性便秘』の可能性があるとのこと。
・けいれん性便秘…約50%
・腸の形状などが原因の便秘…約30%
・その他… 約20%
※国立病院機構久里浜医療センター 水上健先生調べ
『けいれん性便秘』のメカニズムははっきりとは分かっていないそうですが、ストレスや不安を脳が感じ取るとそれに合わせて大腸がけいれん。
水上先生の電話は「気にすることは何もない」と語りかけ不安を取り除いてリラックスさせたことで、大腸を開かせて排便を促したんですね。
『けいれん性便秘』の見分け方とは?
「『けいれん性便秘』は基本的には不安やストレスなどの精神的な影響を受けやすい体質が大きく関わるものなんですね」
「頑張れば頑張るほど、気にすれば気にするほど便秘が悪くなってしまって、何をやってもよくならないという経験をしている方が多いんですね」
ここで『自分がけいれん性便秘なのかどうか』をチェックする項目を水上先生から教えていただきました。
特徴①:便の形がコロコロ
「医学的には『兎糞状(とふんじょう)』、ウサギのフンと書くんですけれども」
「1cm~2cmぐらいの大きさのコロコロとした硬い便が出るのが『けいれん性便秘』の特徴です」
「この『けいれん性便秘』の人は不安にとかストレスの度に大腸が収縮して、腸にある便をどんどん圧縮してしまったりとか、水分を吸収することでどんどん小さくなって硬くなることが多いんですね」
特徴②:生活環境が変わると便秘
「これは非常に重要な特徴でして、『けいれん性便秘』の人は体質的にわずかなストレスでも大腸が収縮してしまうことが多いんですね」
「例えば旅行とか普段と変わったような環境になると、それがストレスになって大腸が閉じてしまって便通がなくなるという状況になります」
水上先生によると、
とのことでした。
腸が開く!便秘改善リラックス法
「わたしにも電話をかけて欲しい!」と思ったそこのあなた、ご安心ください。
名医の電話がなくても腸が開く『誰でも簡単にできる便秘改善法』を水上健先生が教えてくれました(*’ω’*)
「『閉じた大腸をうまく開かせることができる』ということから考えた、いつでもどこでもできるような簡単なリラックス法になります」
「患者さんでもこういったことはおススメしてるんですけども、うまく出るようになってくることが多いですね」
水上先生の病院でも行われていて成果を上げている方法なんだとか。
「便秘のこと、回数が出ないとかそういう悩む考えが頭に浮かんできたら、目を閉じて深呼吸してふーっと吐く時にその考えを流してあげてください」
「そうすると腸のけいれんがとれて出るようになります」『便秘のことが頭に浮かんだらふーっと深呼吸をする』
例えば日々の生活の中でふと頭の中に「今日もお通じはないのかな?」「早くスッキリしたいな」など、便秘の悩みが浮かんだら…
しっかり目を閉じて深呼吸しましょう。
1.およそ2秒かけて息を吸い込む
2.それをおよそ5秒かけてゆっくりと息を吐き出す
ポイントは「少しぐらいお通じがなくても大丈夫」と心の中でつぶやくこと。
やるのはたったこれだけ!
これを続ければ、閉じてしまった腸が開いてくるんだそうですよ。
便秘歴20年以上で排便ペースが週2回、さらに2つの特徴にも該当する典型的な『けいれん性便秘』の専業主婦・室伏真弓さん(53歳)にこのリラックス法を実践してもらうと…
1時間後にさっそく便通が!
調理をしているときやリビングに向かう途中、そしてスープを飲み干した直後など、ことあるごとに便秘改善リラックス法を実践。
その結果、4日続けて便通があったんだそう。
そして徐々に健康的なバナナ便に近づいてきたとのこと。
さらに続けていくと、これまで1週間で2回程度だったお通じが、ほぼ毎日出るようになったそうです。
しかも1日に2回は当たり前のように出るようにまでなったんだとか!
おわりに
便秘って精神的な影響が意外と大きいんです。
しつこい便秘でお悩みの皆さん、ぜひ試してみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。