2020年4月28日(火)放送の『林修の今でしょ!講座』。
『ヨーグルトVSキムチ 腸を元気にして免疫力UP!乳酸菌パワーを活かす選び方&食べ方』というテーマで放送されました。
ウイルスや病原菌に対抗する免疫細胞が大集結している臓器…腸。
そんな腸を元気にして免疫力をUPしてくれる強い味方が、発酵食品に含まれる乳酸菌です。
この記事ではキムチの乳酸菌パワーについて書いていきます。
教えてくれるのは、乳酸菌研究の第一人者で“キムチ博士”こと高崎健康福祉大学の岡田早苗先生。
①キムチとヨーグルトの乳酸菌は何が違う?
②キムチによって乳酸菌の量に違いはある?
③食べ方によって効果に違いはある?
これら3つの疑問を解決します!
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
キムチとヨーグルトの乳酸菌は何が違うの?
キムチの植物性乳酸菌は、ヨーグルトの動物性乳酸菌よりも生きて腸に届きやすいんです。
その理由は…胃酸に強いから
ヨーグルトの乳酸菌の多くは胃酸に負けてしまいますが、キムチの乳酸菌は胃酸に勝って腸まで届きます。
出典:テレビ朝日『林修の今でしょ!講座』
さらに、キムチの乳酸菌はダメージを受けてもすぐに回復して増殖を始めるんです。
もともと白菜についていた乳酸菌は、水分と一緒に出る栄養素をエサにして増えてきますが…
①塩漬けにした白菜は乳酸菌にとって過酷な7℃の冷蔵庫に2日間保存
②唐辛子やにんにくなど刺激の強い薬味を乳酸菌をいじめるかのようにすり込む
この過程で生き残った乳酸菌だけがキムチの乳酸菌になります。
つまりキムチの乳酸菌は、過酷な環境で育つから強いんです。
さらに、薬味に使われるオキアミの動物性たんぱく質をエサにして、乳酸菌の量が増加。
乳酸菌は嫌気性菌といって空気が嫌いな菌なので、袋詰めされた状態で空気をなくすと元気になり増加しやすくなるんです。
キムチによって乳酸菌の量に違いはあるの?
答えは…酸っぱいキムチ
キムチが酸っぱいのは乳酸菌が酸味を増やしてくれている証拠。
つまり、乳酸菌が多いほど酸っぱくなります。
キムチ…2.2g
白菜の塩漬け…2.3g
たくあん…2.5g
福神漬け…5.1g
きゅうりのぬか漬け…5.3g
高菜…5.8g
梅干し…18.2g
食品成分データベース
また、キムチは塩分が高いイメージがありますが、実は100gあたり2.2gと漬物の中でも塩分が少なめ。
目安として、1日小皿1杯分(約50g)ぐらい食べればOK。
キムチの乳酸菌は1度に多くの量を食べるよりも、少しずつでも毎日食べることが大事なんです。
キムチの臭いはにんにくのアリシンという成分の臭い。
アリシンはたんぱく質と結合しやすいので、キムチを食べたあとに牛乳を飲んだりヨーグルトを食べることで臭いを抑えられます。
キムチの食べ方によって効果に違いはあるの?
実はキムチにも弱点があります。
それは…熱を加えると乳酸菌が死んでしまう
その結果、生きて腸まで届かくなってしまいます。
乳酸菌は40℃ぐらいが1番活性化する温度。
キムチに限らず乳酸菌のほとんどが、60℃以上にすると死んでしまうんです。
キムチ鍋を作る際も、鍋ができたところに生のキムチを入れるのがベター。
免疫力UP!最強のキムチの食べ方BEST3
キムチ博士がオススメする免疫力をUPさせるキムチの食べ方BEST3です。
第1位:キムチ×わかめ
【野菜にわかめとキムチをトッピングしたキムチサラダ】
出典:テレビ朝日『林修の今でしょ!講座』
わかめには水溶性食物繊維が含まれています。
腸内細菌(善玉菌)がエサとして水溶性食物繊維を食べることでパワーUP。
さらに乳酸菌が善玉菌を活性化させるので、Wのパワーで免疫力UPが期待できるんです。
①野菜を細かくちぎって器に盛りつける
②水に戻したわかめ・かいわれ大根を入れる
③キムチをドレッシング代わりに入れて混ぜる
第2位:キムチ×納豆
【納豆にキムチを混ぜて食べるキムチ納豆】
出典:テレビ朝日『林修の今でしょ!講座』
大豆のオリゴ糖で乳酸菌がパワーUP。
さらに、納豆菌が腸にいる悪玉菌をやっつけて免疫力がUPします。
第3位:キムチ×豆腐
【豆腐にキムチを乗せて食べるキムチ豆腐】
出典:テレビ朝日『林修の今でしょ!講座』
豆腐に含まれるオリゴ糖がエサになって乳酸菌がパワーUPするんです。
おわりに
キムチの乳酸菌で免疫力をUPさせて、ウイルスに負けない体づくりを心がけたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。