2020年2月1日(土)放送の『中居正広のニュースな会』。
『日本もこうなる!?現地の投稿から見えてくる“新型コロナウイルス”が引き起こす現実』というテーマで放送されました。
世界各地で1万人以上の感染者、200人以上の死者、日本国内でも感染者が続出!
感染者数…1万1945人
死亡…259人
(2月1日午前9時40分 現在)
感染者数…17人
そのうち4人は発熱やせきなどの症状がない
(2月1日午前9時40分 現在)
2003年に流行した中国広東省を発生源とする重症急性呼吸器症候群
感染者数8096人 うち774人が死亡
※2003年12月31日時点
1月29日から政府チャーター機で現地の日本人の帰国が始まりましたが…
その中からも感染者が確認され、拡大し続けています。
発生源となった中国・武漢の街角からは人が消え、高値がつくマスク。
そこで、日本でも拡大し始めた新型肺炎の脅威について学んでいきます。
教えてくれるのは、旅行医学を専門とし感染症に精通したナビタスクリニック医師の久住英二先生。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
新型コロナウイルスの予防と対策
「ウイルスの遺伝子を増やして、あるかないかを検出する検査をやってるんですが、1人やると1万円ぐらいかかりますし、時間も数時間かかります」
「飛行機の中で感染するのは極めて率が低いです」
「飛行機の中はものすごく喚起されているので、咳やくしゃみで移る飛沫感染というものに関しては、前の列・後ろ1列・隣ぐらいの人しか感染しないんです」
「ですから2列以上離れていれば、そこに感染している方がいたとしてもほとんど感染する心配はないです」
「接触感染、クシャン!とやってその手で触るとそこにウイルスが付いているので、その手で目を触ったり鼻を触ったりすることで感染します」
「航空機の中であっても空港の待合室でも、どこでも接触感染というのは同じ条件です」
「これと同じ仲間で、2003年ごろSARSという病気があったんですが、その場合は『密室の中にいると空気感染するかもしれないけれども、基本的にはない』と言われていました」
日本では、武漢からのツアー客を乗せた日本のバス運転手とガイドへの感染が確認されました。
「まず、お客さんから移ったかどうかっていうところも分かってないんです」
「乗せていたお客さんから移ったんだとすると、バスの手すりなどを介して接触感染。もしくは運転手さんがスーツケースを入れてくれますが、そこにウイルスが付いていて、運転手さんが鼻など触ったとかの経路が考えられます」
「アルコール消毒が効くウイルス効かないウイルスがあるんですが、今回の新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスも、アルコール消毒は非常に有効です」
「マスクは本当は感染している方が、咳とかしぶきで飛ばさないためにするものなんです」
「しないよりはした方がいいかとは思うんですが、マスクをしているからと安心して手洗いとかをしないとなると本末転倒です」
「ウイルスはマスクを素通りします。フリーパスです」
「しぶき、唾液の粒とかに交じってくるのはブロックしてくれますし、それを自分が放出するのもブロックしてくれるんですが、ウイルスのサイズを考えるとマスクはゲートキーパーにもならないと」
「MERSのときも起きましたけども、院内感染ということで感染を広げるハブにもなってしまうので」
「軽症の方が受診するっていうのは、通常こういう感染症が流行っている時期はあまりお勧めしません」
「(スタジオのゲストが感染している)可能性という点ではあります。私はそんなに恐れていません。感染して悪いわけじゃないんです。症状が出なければいいのと、重症化しなければいいので」
「もしかしたら(潜伏期間のまま終わる)方が一番多い可能性すらある」
「まずは手洗いに気を付けていただくこと。あと風邪をひきやすくなるのは睡眠不足であったり、疲れているときになりやすいということが分かっていますから」
「やはり規則正しい生活をするとか、そこに尽きると思います」
日本の空港の検疫所での対応は?
空港でコロナウイルス申告してきました。
中国で仕事してて、会社より帰国命令。
そしてさっき帰国しまして。
実は数日前から風邪気味。
腹痛や下痢症状もあり
「これはコロナウイルスかもなぁ」と思い、
空港で自己申告してきました。「中国から帰国して、風邪のような症状がある」
→
— ソラシド (@admin0105) January 29, 2020
白装束の防護マスク団が出てきて隔離される。。。
と思いきや、空港内にある診療内科の場所を案内される。「電話で予約して行くといいですよ^^」
は???と思いつつ、普通に空港利用客がいる中を、空港利用客に紛れながら内科まで移動。
この間も咳は止まらない。→
— ソラシド (@admin0105) January 29, 2020
受付して問診票を書いて、
普通の人と同じ待合室で待たされること10分
名前を呼ばれて、マスクをした先生に診察される「今のところ風邪の症状なのでできるだけ人の少ない場所で安静に過ごしてください」
ウィルス検査などは一切なし。問診のみ。
今しがた中国から帰国した事は、無論伝えてある→
— ソラシド (@admin0105) January 29, 2020
何が面白いって
風邪以外にも下痢と食欲不振を訴えてるのにこれを
「連日の報道を見て不安になって緊張してるんだね」
で片付けられてコレミナール錠(不安や緊張を和らげる薬)を処方されなことよな pic.twitter.com/wuQNU7TP0w
— ソラシド (@admin0105) January 29, 2020
「検疫所って医療機関ではないんですよ。ですから、検疫所でできることは『この病気の人は入国できません』ということを見つけて入国させないことだけであって」
「具合が悪いという方の検査とか治療っていうのは、医療機関でやらないといけないんですね」「羽田も成田も空港内に診療所があって、(この方は)そこで見てもらったんだけども。今検査できるのは武漢から帰ってきた方とか、武漢で具合が悪くなった方と会った人だけなので。この方は検査の対象にはならない」
「検査をする基準というのが決まっているので。今回無症状の帰国者の方に検査を受けていただいたんですが、あれがイレギュラーな対応であって」「中国から帰ってこられた方で体調の悪い方のほとんどは、普通の風邪であったりするわけです。その方々を全部検査するとなると、ものすごく時間もかかります」
とのことでした。
新型コロナウイルスの感染力比較
【ほかのウイルスとの比較】
①感染者1人からうつる人数
新型肺炎…1.4~2.5人
SARS…3人程度
MERS…1人未満
インフルエンザ…2人程度
②潜伏期間
新型肺炎…最大14日程度
SARS…2~10日
MERS…2~14日
インフルエンザ…1~3日
③致死率
新型肺炎…2~3%
SARS…約10%
MERS…約34%
インフルエンザ…0.1%以下
国立感染症研究所、厚生労働省、世界保健機関(WHO)などの資料をもとに作成
新型コロナウイルスに感染したら?
【感染したかも…と思ったら(国立感染症研究所)】
・チェック①
発熱(37.5℃~)+呼吸器症状
・チェック②
発症から2週間以内に武漢市に渡航歴あり
or
(発熱+呼吸器症状+武漢市に渡航歴のある人)と接触歴あり→チェック①②をどちらも満たす人は保健所へ連絡
自分の症状について不安なことがある方は、
こちらに電話して対応を相談できるということでした。
おわりに
こまめな手洗いうがいと規則正しい生活、しっかり行いたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。