2020年10月17日(土)放送の『世界一受けたい授業』。
「本当に必要なものが見えてくる!大ヒットエッセイ『やめてみた。』に学ぶ悩み解決法」というテーマで放送されました。
累計40万部突破の大ヒットエッセイ漫画で、いま話題の本『やめてみた。』
この投稿をInstagramで見る
とにかくいろんなことを止めることで身も心もスッキリ!
教えてくれるのは、『やめてみた。』著者で漫画家兼主婦のわたなべぽん先生(45歳)。
たとえば雨が降るたびに使い捨て傘を買っていたことで家に大量に溜まっていた傘を全て処分して、新たに買うのをやめて折りたたみ傘を持ち歩くようにしたことで、余計な出費を抑えることができたんです。
今回は「本当に必要なものが見えてくる!大ヒットエッセイ『やめてみた。』に学ぶ悩み解決法」の放送内容についてまとめてみました。
大ヒットエッセイ『やめてみた。』に学ぶ悩み解決法
『やめてみた。』著者のぽん先生ってどんな人?
子どもの頃から絵を描くのが得意だったぽん先生。
高校卒業後、古本屋などでアルバイトをしながら漫画家を目指していました。
その後、ご主人と知り合い結婚するもズボラな生活は変えられず…
相当な汚部屋暮らしが続いていました。
「あー片づけなきゃ…掃除しなきゃ…」と思うものの、「あとでいいや」と面倒なことは後回しにしてしまう悪い癖があったんです。
過剰な「すみません」をやめてみた
ぽん先生はなんでも「すみません」というのが癖でした。
化粧品のサンプルをもらったときに「あ!すみません!」。
お水を注いでくれたときも「すみません!」。
あるとき夫が一言「なんか、謝らなくていいところでよく謝ってるよね」。
考えてみると「すみません」の根底には「(私なんかに親切にしてくれなくても…)」という自分を卑下した気持ちがあったことに気がついたんです。
夫「『すみません』はほとんど『ありがとう』という言葉に置き換えられると思うんだよね」
さらに「ありがとう」は言ったとき気持ちがよく、相手も喜んでくれることにぽん先生は気がつきました。
リビングのゴミ箱をやめてみた
こんな経験ありませんか?
気付くとリビングのゴミ箱から小さい虫が!
数日前に捨てたバナナの皮から虫が発生している。
ぽん先生の場合もこんなことがありました。
「何かにおうな…あ、においの元はコレか!!」
ズボラな性格のぽん先生、いくつものゴミ箱をつねに手の届くところに置き、いっぱいになったらまとめて捨てるという生活でした。
しかも、あふれるギリギリまで放置。
そこで「そっか!リビングのゴミ箱をやめればいいんだ!」
「ゴミ箱がないだけで部屋がスッキリして、掃除もしやすくなった気がします。なによりゴミ箱の後ろにホコリが溜まりやすかったんですが、それもなくなりました」
長財布をやめてみた
ポイントカードと大量のレシートで財布がパンパン!という人も多いと思います。
そこでぽん先生は長財布をやめてみました。
つまり、たくさん入る財布をやめて小さい財布に替えたんです。
持ち歩くカード類もそのとき使うものだけに厳選。
「やめてみて『自分には合わなかった』とか『不便だな』って思ったときに、もう1回戻せばいいやっていう意味も込めて『やめてみた。』というタイトルをつけました」
家事の分担をやめてみた
ご主人と2人暮らしのぽん先生、コロナでご主人の在宅勤務が続いていた時期、夫婦間での家事の分担をやめてみました。
「夫の家事の役割は洗濯物をたたむことだけだったんですけど、分担をやめて『これからの1時間、私は洗い物するからあなたはお風呂掃除してね』っていう感じで、一気に2人でだーっとやっちゃうんです。そうすると2人でくつろぐ時間が増えるんです」
ワイングラスを一度やめてみた
モノを持たないブームに乗っかりワイングラスを処分し、ワインを飲むときはそばちょこを使っていたぽん先生。
しかし「何かイマイチだなぁ…」
後日お店でワインを飲んだとき「おいしい!このおいしさワインの味だけじゃないかも!やっぱりグラスで飲むのは違う!」
そこでちょっとお高めのワイングラスを買って、家で再び使うようになりました。
いいグラスでワインを飲む日は腕によりをかけて料理をするようになり、家飲みが楽しみになりました。
ハミガキ粉を一度やめてみた
ぽん先生はある情報を入手しました。
「ハミガキ粉のスッキリ感のおかげで、歯をちゃんと磨けていない人が多いと思います」
そこでハミガキ粉を使わず丁寧に磨くことを心掛け、1か月ほど試してみました。
すると「なんか、歯が黄ばんでるような気がする…」
そこで再びハミガキ粉を使うようになりました。
「察してほしい」をやめてみた
ある日、急に体調が悪くなったぽん先生、とりあえず夫に報告しました。
ぽん先生「熱出た!」
夫「あったかくして寝なはれ~」
ぽん先生「そうする…。」
家にはたまたま食べるものがなく、「買い物お願いしてないけど、きっとおかゆとか買ってきてくれるでしょ!」と夫に期待して帰りを待つことに。
しかし帰ってきたのは深夜0時、しかも手ぶら。
「(私のこと心配じゃないの!?)」
「起きてた?具合どう?」
「(なんで怒ってるのか察してよ!)」
気を利かせて何か買ってきてくれてもいいのに!と怒り心頭のぽん先生。
その後、口をきかない日々が続きました。
数日後、ぽん先生は「何も言わなくても察してくれると期待しちゃってごめん。」
すると夫は「ぽんちゃんってたまに意味不明にふてくされることあるけどさ、僕はきっとこれからも察せません!だから、ふてくされる前に話してくれる?」
「うん、わかった」
「充実させなきゃ」をやめてみた
友達とレジャーの計画を立てるとき。
「ごめん、私その日予定入っちゃってる!」
「私も今月いっぱい無理かも」
そんなときぽん先生はスケジュールスカスカにもかかわらず「わ、私も今月来月はちょっと忙しい…」とつい見栄を張ってしまい…
さらに他人のSNSを見ると、バスツアーとかヨガに行くとか誰もが充実しているように見えて焦ってしまうことが。
「それに比べて私、全然充実してない…みんなと同じように充実させなきゃ…」
好きでもない話題の映画を見に行ったり、セミナーを受講したりとスケジュールを埋めていきました。
しかし2か月が過ぎたころ「つ、疲れた…」
「何か特別なことをするのではなくて、家庭の中とか仕事の中とかにも十分、充実感を味わう人もいると思うんです。なので充実感を覚えるのは人それぞれでいいんだなって気づかされました」
おわりに
一度やめてみることで初めて良さに気づくこと、ありますよね。
これまでやってきた習慣が本当に必要なものなのかどうか確認するためにも、一度やめてみることもいいのではないのでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。