2019年9月3日(火)放送の『この差って何ですか?』。
『朝起きて腰が痛い人と腰が痛くない人の差』というテーマで放送されました。
4人に1人が腰痛に悩まされているのです。
1日のうちでいつ腰が痛くなるのか、街ゆく皆さんに聞いてみました。
なんと!50人中32人が『朝起きた時に腰が痛い』と答えたのです。
ではなぜ朝腰が痛いのか、そこにはある意外な原因があったのです。
教えてくれるのは、これまで17年にわたりおよそ3万人の腰痛患者を診てきた、虎ノ門カイロプラクティック院の院長で姿勢教育指導士の碓田拓磨先生。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
朝に腰が痛くなる原因は寝返りの少なさ
番組では、朝に腰が痛いという石塚さんと朝に腰が痛くないという長和さんに、夜11時から朝8時まで寝てもらい検証しました。
すると2人にはある大きな差があったのです。
朝に腰が痛くない長和さんは…37回寝返りをしていました。
一方、朝に腰が痛いという石塚さんが寝返りをした回数は…たったの4回。
ではなぜ、寝返りが少ないと朝に腰が痛いのでしょうか?
「寝る時に仰向けになると、内臓がすーっと腰(背中側)の方に移動していきます。さらに完全に仰向けになると内臓が腰を圧迫して、血管が押しつぶされるような感じになってしまうんです」
「我々の内臓脂肪は体重の4割あると言われているんです。なので体重50kgの人で約20kgあるということなんです」
「この血管が押しつぶされることで筋肉が炎症を起こして、朝起きた時に『あぁ、腰が痛いなぁ…』という現象につながってくるということなんです」
一方、寝返りを多く打つ人は、内臓によって血管が圧迫されている時間が短いため、筋肉が炎症を起こすことがないので朝に腰が痛くならないのです。
「内臓の重さが腰にかかることはないんですけれども、同じ体勢を続けていると背骨はまっすぐな状態を保てなくなります。そうすると痛みが出たりするんです」
「なので横向きで寝ていたとしても、寝返りは頻繁に打った方が良いんです」
さらに、うつ伏せで長時間寝た場合は、背骨が反りすぎることで腰に負担がかかり、朝起きた時に腰が痛くなってしまうのです。
つまり
・仰向け
・横向き
・うつ伏せ
どの体勢で寝るにせよ、朝に腰が痛くならないためには、やはり寝返りを多く打つことが大切なのです。
腰痛が劇的改善!寝たまま体操
一般的に、人は一晩に20回程度寝返りをするのですが…
なぜ、寝返りの回数が少ない人がいるのでしょうか?
「全身の筋肉がこわばってしまうと、寝返りが打ちにくいという現象につながってきます」
そう、寝返りを打ちやすい体にするためには、全身の筋肉を柔らかくする必要があるのです。
そこで、寝返りを打つのに重要な肩と腰の筋肉を効果的にほぐす、たった45秒でできる2つの体操を碓田先生が教えてくれました。
肩の筋肉をほぐす
1.横になった状態で頭の後ろで指を組む
2.肘を立てた状態で、口から息を吐きながら肘を広げ床につける
3.肘を広げたまま5秒キープする
このストレッチを5回(合計25秒)、寝る前に行ってください。
腰の筋肉をほぐす
1.横になった状態で片足を立て体の反対側へ
2.足を倒しながら体をゆっくりとひねる
→このとき腰の筋肉を伸ばすように意識する
3.この状態のまま10秒キープする
このストレッチを左右1回ずつ(合計20秒)、寝る前に行ってください。
おわりに
寝たまま体操、ぜひ試してみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
50代女性「朝、寝て起きたらバキバキバキ。何十年もずっとその状態なので…」