2024年2月13日(火)放送の『マツコの知らない泊まれる文化財の世界』。日本全国の古い宿マニアの千葉大学院生コンビ吉宮春紀さん&門上正樹さんおすすめこの春行きたい泊まれる文化財を紹介します。
世界遺産仁和寺/最新古民家リノベ宿/元遊郭レトロ旅館など。
テレビで紹介された放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
マツコの知らない泊まれる文化財の世界
現在、インバウンド需要でキレイなホテルはバンバンできる一方、老舗旅館は減少中なんだそう。
「歴史を体感できる文化財級の宿に若い人たちにも泊まってもらい、後世に残し続けたい!」
日本全国の古い宿500軒以上をデータベース化したウェブサイト「ときやど」を運営する千葉大学の大学院生コンビ吉宮春紀さん&門上正樹さんおすすめ「この春行きたい泊まれる文化財」を紹介します。
【大分県】たけた駅前ホステルcue
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大分県竹田市、築80年越えの古民家をリノベしたゲストハウス「たけた駅前ホステルcue」です。
【山形県】滑川温泉福島屋
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江戸時代建造、山形県米沢市にある200余年続く秘湯の宿「滑川温泉福島屋」です。
【福島県】ぬる湯温泉二階堂
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明治時代初期に建造、戊辰戦争で焼失した後に明治初期に再建された福島県福島市のお宿「ぬる湯温泉二階堂」です。
源泉約32℃のぬるめのお湯を楽しめる温泉宿。
【栃木県】北温泉旅館
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1858年建造、栃木県那須郡那須町にある江戸時代から続く湯治場のお宿「北温泉旅館」です。
【埼玉県】町田屋旅館
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1910年建造、埼玉県比企郡ときがわ町にある明治の商人宿を改修した老舗旅館「町田屋旅館」です。
【神奈川県】富士屋ホテル(本館)
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1891年建造、建物のうち5棟が登録有形文化財になっている神奈川県足柄下郡箱根町のホテル「富士屋ホテル(本館)」です。
【長野県】渋温泉歴史の宿金具屋
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1936年建造、長野県下高井郡山ノ内町にある登録有形文化財のお宿「渋温泉歴史の宿金具屋」です。
野生の日本猿が温泉に浸かる光景が世界中の観光客からも人気の「地獄谷野猿公苑」があり、約1300年前から続く温泉郷「信州渋温泉」にあるお宿。
9つ全て入ると苦(九)労を流すとされる外湯巡り「九湯巡り」も人気。
木造4階建ての「斉月楼」と「大広間」は国の登録有形文化財になっています。
昭和11年にできた建物はほぼ当時のまま残されていて、まるで昭和初期にタイムスリップした感覚になれる豪華絢爛さを体験できるお宿です。
お風呂は戦後の洋風ん文化の流行を取り入れた浪漫風呂。
【京都府】総本山仁和寺松林庵
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京都府京都市右京区にある世界遺産「総本山仁和寺」に泊まれるお宿「松林庵」です。
仁和寺は888年に宇多天皇によって開創にある寺侍の旧宅を改修した宿泊施設。
希望者には御室流の華道や護摩供養体験などが用意されていて、閉門後には境内をほぼ貸切で堪能できます。
2018年から宿泊サービスが始まり、今までに約100名が利用しているんだそう。
【大阪府】あまみ温泉南天苑
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1913年建造、大阪府河内長野市にある登録有形文化財のお宿「天見温泉南天苑」です。
梅の名所で国宝「如意輪観音像」が安置される観心寺があるなど、文化財の町として知られる大阪府河内長野市にあるお宿。
東京駅や日本銀行本店などを手掛けた近代西洋建築家として知られる辰野金吾による貴重な和風建築を堪能できます。
【熊本県】旅館芳野
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1888年建造、熊本県人吉市にある登録有形文化財になっているお宿「吉野旅館」です。
【岐阜県】谷屋
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2023年オープン、岐阜県高山市・飛騨高山にある文化財民家を改修した宿「谷屋」です。
伝統的な木造町家の中でテーブルやベッドも利用できます。
さらに国の重要文化財である明治時代の民家「日下部民芸館」をプライベートラウンジとして使うことができます。
【山梨県】岳麓翠苑
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山梨県南都留郡富士河口湖町、1819年建造の国の登録有形文化財である母屋を改修した2023年オープンのお宿「岳麓翠苑」です。
この地域に受け継がれる井手家の芸術品が鑑賞できる和室と、海外からも評価されたモダンアートが融合した空間で快適に過ごすことができます。
世界的に活躍するデザイナーの澤山乃莉子さんが改修を手掛けています。
【神奈川県】元湯環翠楼
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新宿からロマンスカーで約90分、17の温泉地が集まる人気観光地である箱根で江戸時代から続く温泉宿「元湯環翠楼」です。
建物は大正時代の中頃(1919~1924年頃)に建造された木造4階建てで、国の登録有形文化財になっています。
屋号である「環翠楼」は宿を利用していた伊藤博文が命名したとされ、その他に夏目漱石や皇族など数多くの偉人が宿泊しています。
1階の「早川の間」には明治から大正時代に手吹円筒法で作られた希少なガラス「手延べガラス」が使用されています。
人の息でガラスを伸ばすので不規則な歪みが生まれ、現代の無機質なガラスとは違いゆらゆらと景色が変わるのが特徴。
また大政奉還の舞台にもなった4階の「神代閣」にある二重折上格天井は、世界遺産「二条城 一の間」など徳川家の将軍が座る場所だけに許されたもので、格式の高さを表していたんだそう。
【愛知県】玉田屋旅館
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江戸末期建造、紅葉の名所の香嵐渓がある愛知県豊田市足助町にあるお宿「玉田屋旅館」です。
江戸時代の宿場町として栄えた2kmほどの街並みが今も残っていて、その一つが幕末の時代から残るこのお宿。
塩の道とも呼ばれる中馬街道沿いの旅籠で、足助で塩の質を整えて長野に運んでいたんだそう。
真っ黒な天井が特徴で、昔は1階の囲炉裏で火を使っていたため天井が徐々に黒くなっていったんだとか。
【京都府】橋本の香
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京都駅から電車で約30分の南部に位置する京都府八幡市、京阪橋本駅から徒歩2分にあるお宿「橋本の香」です。
元遊郭(妓楼)を改装して2020年にオープンした、まるで異世界のような超貴重な遊郭建築を堪能できる旅館。
昭和10年ごろの建築で、橋本遊郭の中でも1位2位を争う高級妓楼だったんだそう。
取り壊し予定だったこの建築物を残したいと思ったオーナーが、自身のマンションを売ってお金を作り改修工事をしたんだとか。
部屋数は全16部屋が用意されています。
明治末期から昭和初期に流行した現存するステンドグラスが注目ポイント。
【京都府】かやぶきの宿久や
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京都府の中央部に位置する南丹市美山町にあるお宿「かやぶきの宿久や」です。
南丹市には39棟のかやぶきの家屋が残っていて、この光景は日本の原風景とも呼ばれています。
【山梨県】民宿北の勢堂
大満足だった民宿 北の勢堂
なんと築179年の古民家、茅葺きのまま残る貴重な伝統建築「甲州兜造」!
地域の伝統料理猪鍋が囲炉裏で振る舞われ、その他特産のクレソンや鹿肉も。室内環境は当時のままで、通り抜ける風で夜は肌寒いほど。
虫は多いが、東京から近くて伝統あふれる避暑地としてオススメ! pic.twitter.com/a1umyGAgLN— 建築学生の呟き (@rninopon) July 28, 2023
1844年建造、山梨県南都留郡道志村にあるかやぶきのお宿「民宿北の勢堂(せど)」です。
神奈川県から山中湖へと抜ける約60kmの峠が続く通称“道志みち”は、富士山の絶景が見えるツーリングコースとして人気で、その道の途中にあるお宿。
江戸時代中期から明治時代の建築で、養蚕を行うのに適した家屋「突き上げ屋根」が特徴。
1日1組しか泊めないことが多く、昔ながらの囲炉裏を囲って猪鍋や鹿肉などのジビエ料理もいただけます。
おわりに
マニアおすすめ泊まれる文化財、ぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。