『熊本と言えば温泉!熊本の温泉と言えば阿蘇の黒川温泉!』っていうくらい有名な人気温泉観光地、黒川温泉。
フジテレビの『奇跡体験アンビリバボー』で黒川温泉の経営難からの再生物語が放送されていました。
今は一年中すごい人気の黒川温泉、そんな観光地にもお客さんがほとんど来ない不遇の時代があったんですね…
今回は阿蘇の黒川温泉について書いてみました。
廃れた温泉街が復興するまでの奇跡の物語
今、奇跡体験アンビリバボーで黒川温泉が取り上げられています!! pic.twitter.com/7SdEOIKdWW
— 阿蘇西原新聞 (@asonishihara) 2018年12月20日
本当に素晴らしい方ですね!黒川温泉を有名にした後藤哲也さん。
黒川温泉は以前取材させて頂きました。その時の記事です!素晴らしい温泉観光地です。https://t.co/pxJ43opnWz pic.twitter.com/j6WtdK61dc— 阿蘇西原新聞 (@asonishihara) 2018年12月20日
経営難から廃業の危機に陥っていた黒川温泉にある旅館、それを立て直したのが後藤哲也さんでした。
当時祖母が切り盛りしていた温泉旅館『新明館』、後藤さんは『お客を呼ぶには名物がいる』と旅館の裏にある岩山を3年かけて掘り進めて『洞窟温泉』を作り上げたんです!
温泉旅館『新明館』を見事に人気旅館として立て直した後藤さん。
そんな後藤さんに教えを乞おうと、他の旅館の主が次々とアドバイスを求めにやってきます。
そこで、後藤さんは黒川にある温泉旅館に露天風呂を増設することを提案します。
しかし、露天を作るほどの資金や敷地を持っていない一部の旅館がそれに難色を示すんですね。
その問題を解決したのが『入湯手形』というアイデアでした。
お客さんに定額の手形を購入してもらい、その手形で黒川にある旅館の中から好きな温泉を3つまで自由に選んで入ることができるというものです。
『宿泊する旅館』と『入りたいお風呂』を好きなように組み合わせられるようにすることで、露天風呂のない旅館への宿泊者の減少をカバーすることに成功したんですね。
この方法なら宿泊客の少ない旅館にもスポットライトが当たりやすくなり、結果として黒川温泉全体の集客にもつながります。
さらに黒川の温泉郷一帯を黒のカラーで統一させて、街全体を故郷にいるような落ち着いた雰囲気に変えました。
その結果、年間100万人もの観光客を集めるほどの九州で人気ナンバー1の温泉観光地までになったんですねぇ…
そんな黒川温泉の再生に尽力された後藤哲也さんは今年の1月に86歳で永眠されました。
後藤さん、黒川をこんな素晴らしい温泉地にしてくれてありがとうございました( ˘ω˘ )
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▲後藤さんが掘り出した『新明館』の洞窟温泉
好みの温泉に3回まで入浴可能な『入湯手形』
この旅館同士の垣根を超えた『入湯手形』のおかげで、黒川に来たお客さんが思い思いに『湯めぐり』を楽しむことが可能になったんですね(*´ω`)
『入湯手形』は一つ1300円で購入できます。
黒川温泉ギャラリー
黒川温泉のコンセプトは『温泉街全体がまるでひとつの旅館のように』。
旅館の建物一つ一つが旅館の部屋、街中にある旅館と旅館をつなぐ道が旅館の廊下。
黒川温泉全体を一つの大きな『旅館』に見立てることに成功したんですね。
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おわりに
阿蘇の黒川温泉のほかにも、熊本には平山温泉や日奈久温泉、玉名温泉に杖立温泉など県内各地にいろいろなタイプの人気温泉地がひしめいています。
連休の際には熊本の温泉地でゆっくりとした休日を過ごしてみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。