2019年11月7日(木)放送の『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』。
『トースト協会がみんなに言いたい ただバターを塗るだけではなかった!?』というテーマで放送されました。
愛知など東海地方と言えば、喫茶店でのモーニング文化。
お店によっていろんなサービスがあり、多くがお手頃価格。
中には、コーヒーにきつねうどんも!
そんな愛知県で誕生した、朝食に関係する協会は…一般社団法人日本トースト協会。
教えてくれるのは、日本トースト協会の代表理事を務める梶田香織さん。
元大手製パンメーカーの商品開発部で働いていた経歴を持ち、美味しいバタートーストの焼き方や食べ方などの講演活動を行っています。
番組の調査では…
ご飯派…38%
パン派…56%
その他…6%
およそ6割が『朝食はパン派』という結果に!
きっと明日の朝はバタートーストが食べたくなる!?
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
食パンの基礎知識をチェック
答えは…食パン1斤を何等分しているか
食パン1斤の重さはだいたい340g以上。
それを切ったときの枚数のことが『◯枚切り』。
答えは…1斤の方が香りや水分が抜けていない
「スライスしていると、どうしても少なからず香りや水分が飛んでいってしまうんです」
「塊ごとだとそこに閉じ込められているので、切る度に香りがフワッと出てくるんです」
切り方や焼き方を考えて!
1斤の食パンは横から切った方がいい!?
「パンを切るときには、食パンは90度倒してください」
「パンは一番底の部分が硬いんですね。底の一番角の硬い部分から包丁を入れていただくと、潰れにくいんです」
「上の方は柔らかいので、上から押さえつけてしまうと潰れてしまいがちです」
でも普通の包丁だと切りづらい…
「包丁をお湯などで温めて水分を拭き取って、それから切ると切りやすいんです」
「パンの中の油分が少し溶けることになるので、滑りが良くなるんです」
直接火にかけると傷んでしまうので、お湯で温める方がいいんだとか。
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
「食パンをトースターに入れるときには向きが大事なんです」
「底の部分をトースターの奥に向けて入れます」
底は硬く火が通りにくいため、温度の高い奥に入れるのが美味しくなるんだそう。
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
「トーストするときは必ず切れ目を入れてください。だいたいパンの厚みの半分ぐらいです」
「この切れ目からバターが染み込んでいきますし、焼いたときに角ができるのでちょっと焦げるところが増えるんです。そうすると、口に入れたときにサクッとした感じがアップするんです」
耳まで美味しく焼くひと手間
2020年10月22日(木)放送の『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』では、普通の食パンの耳を美味しく焼く方法を教えてくれました。
それは…角だけ残るようにカットする
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
こうすることで耳の水分がしっかりと抜けてサクサクに焼けるんです。
さらに焼いたときに中心部分の水分が増えるので、外はカリカリで内はモッチリなトーストになります。
日本と海外でバターは違う!
「海外のバターと日本のバターは、そもそも違うんです」
「海外はほとんどが発酵バター。日本は非発酵バター(発酵していないバター)」
古くからバターが使われてきた海外では、自然に発酵が進むのが主流とされてきました。
その後、技術が進んで発酵させないバターが生まれ、それを日本が取り入れるようになったため、このような違いがあると考えられるんだそう。
「発酵バターは味はガツンとはこないんですが、鼻とか口の奥からワーッとこみ上げてくる香りとか奥深さがすごく豊かなんです」
「日本の非発酵バターは味がガツンとくるので、塩味があったりですとか。それが大きな違いです」
マーガリンと同じような『ファットスプレッド』がある!?
「パンによく塗るもののうち、バターとマーガリンとファットスプレッドというのをよく使います」
「バターは牛のミルクから作られたもの、マーガリンは植物性油脂と動物性油脂を混合したものです。ファットスプレッドはマーガリンよりも油脂の含有率が80%未満、ちょっと少なめなんです」
「塩分も控えめなので、カロリーや塩分を気にされる方は、マーガリンよりもファットスプレッドを使う方がいいかもしれません」
バターはの塗り方にもこだわりが!
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
「バターはあらかじめ柔らかくしておきます。指で押して柔らかくする。マヨネーズくらいになったらもう理想的です」
「パンから出てくる水分をバターでフタをする。ツヤツヤ・キラキラの見た目が美味しさの合図です」
焼いたときに乗せる皿に注意!
焼きたてのパンは小さいお皿の方がいい!?
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
「パンの面とお皿の面がしっかりくっついてしまいます。すると温度差で結露のような水滴ができてしまいます。そうするとカリッとしたトーストがシナっとなってしまいます」
「小さな器に浮かせるように乗せていただいた方が接地しません」
「ピッタリサイズや大きなサイズの場合でも、木製のものや紙を敷いたかごで水分を吸っていただくものだったら良いです」
そんな都合のいいお皿が無い!という人は…
「お皿を温めておくと温度差が無くなるので、水滴が溜まりにくくなります」
ベストなのは、焼いてバターを塗ったあとにそのまますぐに食べることなんだそう♪
美味しいバタートーストの作り方まとめ
出典:テレビ朝日『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』
【美味しいバタートーストの作り方まとめ】
1.丸ごと1斤の食パンを横に倒し、お湯で温めた包丁でカットする
2.焼く前のトーストに、厚さの半分程度の深さで網目状の切れ目を入れる
3.食パンの底の硬い部分を奥にしてトースターに入れて焼く
4.ラップに包んだバターを指で押して温めてマヨネーズ程度まで柔らかくし、トーストの切れ目にしっかりとよく塗り込む
→カロリーや塩分が気になる方は、バターやマーガリンではなくファットスプレッドを使う
5.トーストの底が浮くくらいの小皿に乗せる、または皿に乗せずにそのまま食べる!
【今回教えてくれた梶田香織さんが『王道バタートースト』の焼き方についても教えてくれました↓】
おわりに
バタートースト…シンプルなのに奥が深い!
ここまで読んでいただきありがとうございました。