2021年1月26日(火)放送の『林修の今でしょ!講座』。
『コンビニ人気5商品を医学で斬ってみた!免疫・肥満対策・肌トラブル・疲れ目…賢い使い方』というテーマで放送されました。
コンビニ商品と言えば一昔前は健康に良いとは言いがたいイメージでしたが、今は健康志向を打ち出した商品が次々と登場しています。
そこで、便利さや時短だけでなく健康にも気を使うことでいま大ヒットしているコンビニの人気5商品を、ファミリーマート・ローソンの協力のもと医学の視点から徹底分析しました。
・パン
・サラダ
・サラダチキン
・スムージー
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
※画像の出典はファミリーマート公式サイト・ローソン公式サイト・ナチュラルローソン公式サイトからのものです。
コンビニ人気5商品を医学で徹底分析まとめ
おにぎり
もち麦・スーパー大麦入りおにぎり
いま、玄米・もち麦・大麦など精製されていない全粒粉や穀物を使った『ブラウン系炭水化物』がコンビニで大人気なんです。
ファミリーマートで販売されているのが『スーパー大麦入りおむすび』。
ローソンで販売されているのが『もち麦入りおにぎり』。
免疫力アップ・脂肪燃焼・肌トラブル改善効果
・もち麦やスーパー大麦に多く含まれる食物繊維には、免疫力アップ、肥満予防、肌トラブル改善の効果がある。
・大麦(押麦、もち麦)には精白米と比べて約20倍の食物繊維が、スーパー大麦には精白米と比べて約40倍の食物繊維が含まれている。
・腸には免疫細胞の約70%が集まっていて、食物繊維を摂ることで腸の中を掃除して腸内環境を整えてくれる。
・大麦入りおにぎり1個でレタス半分以上の食物繊維が摂取できる。
・大麦入りおにぎりと一緒にヨーグルトを摂ることで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を改善し、大麦入りおにぎりの食物繊維が乳酸菌のエサになる。
・もち麦やスーパー大麦には腸に溜まった便を柔らかくする働きがあるβ-グルカンが豊富に含まれているので、ニキビや吹き出物など肌トラブルの原因となる便秘の改善に期待できる。
・腸内にいる『ヤセ菌』は大麦β-グルカンを食べることで活発になり、脂肪燃焼を促進する。
・スーパー大麦にはβ-グルカンの他にもフルクタンやレジスントスターチが含まれているので、より脂肪燃焼効果が期待できる。
・糖質を摂らないとたんぱく質不足で筋肉が衰えてしまうので、糖質が含まれるお米と混ぜて摂ることが望ましい。
・コンビニでも売っているなめこの味噌汁にもβ-グルカンが豊富なので、一緒に食べることでWの効果で肥満対策が期待できる。
パン
ブランパン
健康志向で大ヒットしているのがローソンの『ブランパン』。
ロールパンを始めとして食パンやドーナツなどのラインナップがあり、シリーズ累計3億個の売り上げている人気商品です。
ダイエット・血行促進・肌トラブル改善効果
・ブランパンはパンなのに糖質を80%カット。
・パンの糖質=小麦粉のでんぷんは食べ過ぎると糖尿病や肥満の原因になる。
・小麦粉で作ったロールパン100gで糖質46.6g、ブランパン100gで糖質わずか7.86g。
・栄養豊富なブランは不味いので今まで捨てられていたが、ローソンが研究開発して美味しく食べられるように改善。
・美味しくない最大の原因「糖質のでんぷんが少ない」という点を、オレンジの内側に付いている白い繊維を粉にして混ぜることでしっとりふわふわの食感に仕上げることに成功。
・オレンジの白い繊維に含まれるペクチンを加熱することで水を吸収して膨張、でんぷんに似た作用を起こすことで低糖質なのにしっとりふわふわの食感になる。
・穀物の皮を使っているので食物繊維も豊富。
・ブランパンに足りないたんぱく質や乳酸菌を補うため、乳製品(チーズなど)やサラダチキンなどを一緒に食べるのが望ましい。
・夜が一番カロリーの吸収率が高く肥満になりやすいので、朝昼は好きなものを食べて夜に低糖質のブランパンを食べるのがオススメ。
・若い人は鉄分(血行を良くする、体内でコラーゲンを作るのに必要)が不足しているので、小麦のブランを食べることで鉄分がしっかり摂ることができる。
・ブランに含まれるセレンには活性酸素などの老廃物を排除する働きがあるので、肌トラブル改善にも効果が期待できる。
サラダ
オールインサラダ
これまでのコンビニサラダの定番と言えば、ツナサラダ・コーンサラダ・わかめサラダなどでした。
今では家庭では簡単に作れないサラダが毎月新商品として登場していますが、その中でいま大ヒットしているのが『オールインサラダ』。
ファミリーマート『ビビンバ風サラダランチ』には、スーパー大麦入り雑穀・レタス・ひき肉・もやし・ほうれん草・キムチ・れんこん・玉子・コチュジャンドレッシングなどが入っています。
ローソン『1/2日分の緑黄色野菜のサラダ』には、レタス・かぼちゃ・にんじん・ブロッコリー・ミニトマト・オクラ・すりおろし野菜入りドレッシングなどが入っています。
目的別オススメサラダ5選
ファミリーマートとローソンで販売されている約50種類のサラダの中から、医師と専門家が目的別で選んだオススメサラダを紹介します。
【感染症予防に免疫力UPが期待できるサラダ】
・同率1位:ファミリーマート『オクラたっぷり!ネバネバサラダ』
・同率1位:ローソン『カップデリカ オクラとなめこのネバネバサラダ』
【運動不足で落ち気味の筋力UPが期待できるサラダ】
・1位:ローソン『玉子と蒸し鶏のサラダ』
【マスクで荒れ気味の肌トラブル改善が期待できるサラダ】
・1位:ローソン『1/2日分の緑黄色野菜のサラダ』
・2位:ローソン『カップデリカ 海老といかの明太子サラダ』
サラダチキン
チーズ入り国産鶏サラダチキン
2013年頃にコンビニから発売され、高たんぱく・低カロリーな商品として大ヒットした『サラダチキン』。
市場規模300億円とも言われるサラダチキンがさらに進化、それがファミリーマート『チーズ入り国産鶏サラダチキン』です。
スティックタイプで片手で手軽に食べられる点が受け、間食として食べる人が急増して大ヒット中。
ダイエット・筋力アップ効果
サラダチキンに多く含まれるたんぱく質が不足すると筋肉がエネルギーに変わり痩せていき、基礎代謝が下がることで太りやすい体質になってしまいます。
サラダチキンを食べることでカロリーを抑えながら効率よくたんぱく質を摂ることができます。
チーズ入り国産鶏サラダチキンとおすすめの組み合わせ
・たんぱく質の1日の推定平均必要量は、成人女性=40g、成人男性=50g。
・『チーズ入り国産鶏サラダチキン』1本のたんぱく質量は約10gなので、ゆで卵(12.9g)・かにかまぼこ(12.1g)・カマンベールチーズ(19.1g)・するめ(69.2g)などの高たんぱく質食品と組み合わせることで上手に補うことができる。※食品100g当たりのたんぱく質含有量
・黒酢(酢がアミノ酸まで発酵したもの)を使っているローソン『黒酢たれ肉団子』は、サラダチチキンと一緒に食べることでたんぱく質の吸収が早くなるのでオススメ。
スムージー
グリーンスムージー
2015年にローソンから発売され大ヒットした『グリーンスムージー 200g』。
食物繊維やビタミンが手軽に摂れると大人気になり、発売から4年で累計1億7千万本以上を売り上げました。
キウイフルーツのスッキリとした甘みで人気店の味を再現、さらに後から加えて粒感を残すことで手作り感を出すことに成功。
ケール・にんじん・さつまいもなど11種類の野菜、りんごやキウイフルーツなど4種類の果物が入っています。
眼精疲労改善・糖質カット効果
・野菜や果物の細胞壁を壊すことで栄養がUP!
・ケールには目に良いルテインが豊富に含まれているので、パソコンやスマホで目を酷使している人にオススメの成分。
・目は紫外線からもダメージを受けるので、ルテインが豊富だと目の働きを守る効果が期待できる。
・ルテインは脂と一緒に摂ることで吸収力がアップするので、ツナサンドを一緒に食べることで目の健康をさらにアップさせる効果を期待できる。
・ツナに含まれるEPA・DHAには血流改善効果が期待できるので、目の健康にも良いと考えられる。
・ローソンのグリーンスムージーの糖分は上白糖ではなく果物の甘みで調整しているので大きな問題はない。
・グリーンスムージーに使われている『アガベシロップ』はメキシコを中心に分布している多肉植物(アガベ)から作られる甘味料で、血糖値を上げにくい効果が期待できる。
・アガベシロップは砂糖の約1.3~1.5倍の甘さがあり砂糖を使う量を減らせるため、約25~30%の砂糖をカットすることができる。
グリーンスムージーを飲む時間&おすすめの組み合わせ
・スムージーを飲むタイミングは朝がオススメ、飲むことで血液に栄養が入り頭も働きやすい。
・寝ている間は水分が失われていて甘いものや酸味があるものをいきなり胃に入れると胃腸の負担になるので、白湯などで先に水分を補給してからスムージーを飲むのがオススメ。
・スムージーにヨーグルトをプラスすることで乳酸菌とたんぱく質も摂れ、他にもトマトジュースをプラスすることでリコピンが肌トラブル改善に期待できる。
おわりに
身近にあるコンビニ商品を賢く利用しておうち時間を快適に過ごしたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。