【この差って何ですか?】板わかめは栄養10倍!認知症予防に効果的な方法も紹介【ご長寿が教える長生きの秘訣】

健康

2019年6月4日(火)放送の『この差って何ですか?』。

『長寿の町で発見 長生きの秘訣の差』というテーマで放送されました。

番組ではこれまで300人以上の元気ご長寿の長生きの秘訣を取材。

今回は静岡県川本本町京都府京丹後市、2つの長寿の町に暮らす”元気ご長寿”の生活に密着して、長生きの秘訣を調査。

その結果…

①長寿につながる健康食材を食べている
運動を行っている
脳を活性化させている

これら3つを行っている共通点があることが分かったんです!

放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。

小坂シゲさん(98歳)の長生きの秘訣

お茶の産地である静岡県、そしてその中央に位置する川根本町。

川根本町は『自立した生活を送れる年齢』を表す健康寿命が、

【都道府県別の健康寿命】
・男性
1位 愛知 71.74
2位 静岡 71.68
3位 千葉 71.62
4位 茨城 71.32
5位 山梨 71.20
・女性
1位 静岡 75.32
2位 群馬 75.27
3位 愛知 74.93
4位 栃木 74.86
5位 沖縄 74.86
平成22年度『日常生活に制限のない期間の平均』より(厚生労働科学研究)

2013年に全国で1位になった静岡県の中でも…

【静岡県内の健康寿命】
・男性
1位 裾野市 84.16
2位 川根本町 83.95
3位 清水町 83.92
4位 磐田市 83.91
5位 湖西町 83.78
・女性
1位 御殿場市 87.71
2位 清水町 87.62
3位 川根本町 87.38
4位 伊豆市 86.77
5位 森町 86.71
平成27年度 お達者度(静岡県 健康増進課 長寿政策課)

トップクラスの町なんです♪

1人目は、そんな川根本町に住む小坂シゲさん(98歳)。

なんと!シゲさんは茶葉の栽培を80年以上続けている現役のお茶農家さん。

現在は同じくお茶農家の息子さん夫婦と3人暮らし。

シゲさんの生活に密着すると普通は食べない『ある食材』を食べるなど、4つの長寿の秘訣が見えてきました。

①【脳】指先を動かす

茶畑で古いお茶の葉を摘み取るシゲさん。

・手や指を動かす

・脳の信号が増加

・脳が刺激される

認知症予防

手や指を動かすことで脳が刺激されるため、認知症予防につながります。

なので、あやとりや折り紙といった指先を使う遊びも、認知症予防の効果が期待できるんです。

②【運動】坂道を歩く

山間にあるこの地域の茶畑は、とても急な斜面に作られているのですが…

その斜面を軽々と歩く98歳のシゲさん。

なんとシゲさんは今の時期、重さおよそ3kgもある籠をかついで母屋と畑の間の坂道を1日10往復もしているんだとか!

シゲさんのように坂道や階段を歩くだけで、平地に比べておよそ5倍の運動量を得ることができるため、自然と筋力が鍛えられて転倒しにくい丈夫な足腰を作ることができるんです。

③【脳】幼少期のことを日記に書く

シゲさん、日々の日記だけではなく4年前から過去の自分の人生を書きつづっているんです。

なんと!90年以上前の小学校1年生の時の思い出まで詳しく書いていたシゲさん。

日記を書きながらその日起きた出来事を思い出すことで、脳の司令塔とも呼ばれる『前頭葉』が活発に働くんですが、シゲさんのようにその日の出来事を書くだけでなく昔の出来事を思い出すことで、より前頭葉が活発に働いて脳が活性化するそうです。

この方法は『回想法』と呼ばれ、病院などでは昔の写真を見ながら思い出を語り合うといった取り組みも行われているとのこと。

④【食】茶葉を食べる

1日10杯以上の緑茶を飲んでいるシゲさん。

長寿と食の関係に詳しい、『第一工業大学 自然環境工学科』教授の吉本博明先生によると…

【吉本先生の解説】
「お茶に含まれる『カテキン』は高い抗酸化作用があります」
「なので脳細胞などを傷つける活性酸素を取り除くことができるんです」

シゲさん、茶葉をそのまま揚げた天ぷらなどにしてそのまま食べていたんです。

【吉本先生の解説】
「お茶に多く含まれるカテキンは、実はその多くがそのまま残っているんです」
「なので茶葉自体を食べるということは、より多くのカテキンを摂ることができるとても良い方法なんです」

さらに、茶がらを佃煮にしたものも食べていましたよ。

橋本務さん(96歳)の長生きの秘訣

2人目は、同じく川根本町に暮らす橋本務さん(96歳)。

なんと96歳になった今でも補聴器いらず!

これまで入院したことがなくケガもしたことがないとのこと。

建設会社で働いていた務さん、60歳で定年退職した後は子どもたちに迷惑をかけまいと、現在は1人で悠々自適に暮らしているんです。

そんな務さんにも3つの長生きの秘訣がありました。

①【運動】畑仕事を行う

全部1人で農作業を行う務さん、サツマイモを植えるためにクワで畑を耕していました。

②【脳】家事を1人で行う

他にも洗濯・料理・風呂なども全て1人でやっているんだそう。

あらゆる家事をデイサービスなどの手を借りることなく1人でこなすという務さん。

掃除や洗濯、料理などの家事は指先を使うのに加え、段取りを考えながら行うので自然と脳が刺激されて認知症の予防につながるんです。

③【食】茶葉を食べる

そんな務さんが毎日食べているのが、茶がらにかつお節を混ぜて作った茶がらのおひたし。

さらに務さんは30年間もの間、ある意外な組み合わせでご飯を食べ続けていました。

それは…ごはんに牛乳をかけてお茶漬けのようにして食べる!

さらに!ちらし寿司にまで牛乳。

東理代吉さん(94歳)の長生きの秘訣

人口に占める100歳以上の割合が全国平均の2倍!

男性では世界最高齢記録の116歳、木村次郎右衛門さん(1897年4月19日生~2013年6月12日没)を生んだ京都府京丹後市。

ここ京丹後市は京都府の日本海側に位置し、美しい海とのどかな田園の広がる風光明媚な地域です。

3人目は、そんな京丹後市に暮らす東理代吉さん(94歳)、そして妻の世津子さん(89歳)。

理代吉さんが26歳の時に書店を開業して以来69年間、夫婦二人三脚で切り盛りしてきたんだそう。

現在は家族の近くで2人ぐらしをしています。

そんな東さん夫婦に密着してみると、この地域ならではの『ある食材』を食べるなど5つの長生きの秘訣が見えてきました。

①【脳】身だしなみを整える

理代吉さん、書店に立つ時はいつもスーツ姿。

毎日ネクタイを締めてそれが習慣になんているんだそう。

「戦闘服着とらんと仕事できんわ!人に会う時にダラッとしとったら!」

身だしなみを整えるなど他人を意識することで、自然と外出をする意欲も湧いてきて精神的な老化を防ぐことができるんです。

②【運動】早足で歩く

なんと94歳になった今でも、本の配達や営業をこなしている理代吉さん。

その足取りはとっても軽やか♪

・速く歩く

・心肺機能が活発に

・血流が良くなる

・血管が丈夫

心疾患のリスク減

理代吉さんのように速く歩くことで、心筋梗塞など心疾患での死亡リスクを下げる効果が期待できるんです。

実際に2011年に海外で発表された研究結果によると、歩くスピードが速い人ほど平均寿命が高かったんです。

歩く速さ 平均寿命
秒速0.2m 約74歳
秒速0.8m 約80歳
秒速1.6m 約95歳
『Gait Speed and Survival in Older Adult』(2011 Jan.5)より

理代吉さん「もっともっと働かんと!生きている以上は」

めちゃくちゃアクティブな理代吉さんです。

③【脳】人と話す

1日に30軒、およそ8時間は外回りの仕事を行うという理代吉さん。

このように人と会って会話をするということは、脳がフル回転して行われる作業で、言語中枢のある左脳や感情をつかさどる右脳、さらに話を聞くことによって側頭葉も刺激することができるんです。

さらに自宅では毎日腕立て伏せなどのトレーニングは欠かせません。

そんなとってもお元気な理代吉さんの血液検査の結果は…

中性脂肪 106(基準値30~150)
血圧 128(基準値90~140)
LDLコレステロール 126(基準値140未満)

なんと!中性脂肪も血圧もほとんどの項目が全て基準値内!

④【食】『まごわやさしい』

妻の世津子さん「1つ1つの食材の頭文字で『まごわやさしい』ってあるんです」。

『まごわやさしい』とは、健康につながる食材の頭文字を取った言葉。

【健康につながる食事の頭文字】
ま…豆
ご…ごま
わ…わかめ
や…野菜
さ…魚
し…椎茸
い…いも

なんと!世津子さんは毎食これら7種類の食材を全て使って食事を作っているというんです。

⑤【食】板わかめ

そして京丹後市の名産品でもある『わ』の食材、それこそが『板わかめ』。

この地域のスーパーでは当たり前のように売られているんですが…

【吉本先生の解説】
「わかめの表面にはヌルヌルした部分がありますが、ここには動脈硬化予防血中コレステロールを下げて血管を若々しく保つ『アルギン酸』という水溶性の食物繊維が含まれているんです」

しかも、一般的な乾燥わかめは収穫した後にお湯でゆでてから乾燥させるんですが、この板わかめは収穫した後に湯通しせずに乾燥させているので、アルギン酸などの食物繊維の量がおよそ9倍も多く残っているんです。

この板わかめ、そのまま食べても美味しいんですが…

・炒り卵+板わかめ
・みそ汁+板わかめ
・酢の物+板わかめ
・ごはん+板わかめ

などの組み合わせで様々な食べ方ができるんです。

スタジオでの試食でも大好評でした♪

志水富重さん(103歳)の長生きの秘訣

4人目は、同じ京丹後市に住む志水富重さん、なんと御年103歳!

志水さんは1915年(大正4年)生まれ。

大正4年と言えばまさに第一次世界大戦の真っ只中。

同学年の有名人は映画監督の市川崑さん。

そんな志水さんにも、3つの長生きの秘訣があったんです。

①【運動】魚釣りを行う

志水さん、大の魚釣り好き。

釣った魚は自分で料理して食べるんだそう。

②【脳】お金の計算をする

現在、富重さんは妻のやよいさん(96歳)と2人暮らしなんですが、足の不自由なやよいさんに代わって料理を作るために毎日のようにスーパーに通っているんです。

レジでお金を支払う富重さん。

富重さん「勘定をしないとボケるから」

とおっしゃっていました。

③【食】板わかめ

そして富重さんも東さん同様、板わかめを食べていました。

その食べ方は、オーブンであぶって香ばしくした板わかめをごはんやみそ汁にかけていましたよ。

さらに、イワシ缶も食べているという志水さん。

志水さん「これはね美味しいしね、体にも良いらしい脂が!おたくの番組(この差って何ですか?)で見ましたんですよ。魚の脂が一番良いのがイワシ(EPAがサバ缶の約2倍!)」

そう、富重さんはテレビなどで紹介された健康法をすぐに実践するなど、健康意識が高いだけでなく食生活を変える柔軟性も持ち合わせているんです。

おわりに

万能健康食材の板わかめ、ぜひ食卓に取り入れたいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


タイトルとURLをコピーしました