2019年7月23日(火)放送の『この差って何ですか?』。
『太りやすい夏スイーツと太りにくい夏スイーツの差』というテーマで放送されました。
暑い日が続くとついついかき氷やソフトクリームなど、冷たくて甘いスイーツが食べたくなりますよね。
でもそんなとき気になるのが…そう、太ってしまうこと!
なので、ちょっとでもカロリーが低いスイーツを選んでいませんか?
教えてくれるのは、『東京慈恵会医科大学附属病院 管理栄養士』の赤石定典先生。
「ほとんどの方がカロリーを見て、太りやすいか太りにくいか判断されていると思います」
「実は、カロリーが高いからといって太りやすいわけではないですし、逆にカロリーが低いからといって太りにくいというわけでもないんです」
そう、実はカロリーを見て太りやすいかどうかを判断していたのは…間違いだったんです!
そこで、夏によく食べるスイーツの中でどのようなスイーツが太りやすくて、どのようなスイーツが太りにくいのかをランキング形式で赤石先生に教えてもらいます。
さらに、スイーツと一緒に食べることで太りにくくなるという魔法のような食材があるというのです!
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
カロリーで判断するのは間違い!?
Q:カロリーを見て太りやすいか判断するのは間違い!?
「そうなんです。そもそもカロリーというのは、人間が生きていくうえで必要な糖質・脂質・たんぱく質、こちらを合わせた数値なんです」
「この中で糖質と脂質は太る原因になるんですが、たんぱく質は筋肉に変わり太る原因にはなりません。むしろ痩せる栄養素と言っても良いでしょう。なので、カロリーだけで太る指標にはなりません」
「さらに、食物繊維は糖質と脂質の吸収を抑えてくれますので、コチラが多いと太りにくい」
つまり、
・たんぱく質・食物繊維→太りにくい
ということになります。
Q:たんぱく質と食物繊維が多いモノだったらカロリーが高くても大丈夫?
「大丈夫です。なので、正しい『太る指標』というのは(糖質+脂質)-(たんぱく質+食物繊維)ということになります」
「私はこの数値のことを『太りやすい~値』と名付けました」
太りやすい夏スイーツランキング
夏の暑い時期に食べたくなる8種類のスイーツの『太りやすい~値』を、赤石先生に計算していただきました。
ちなみに、8種類のスイーツを単純にカロリーが高い順に並べると
2位:宇治金時
3位:バニラアイス
4位:タピオカミルクティー
5位:ソフトクリーム
6位:フルーツあんみつ
7位:わらび餅
8位:くずきり
という並び順になります。
1位:タピオカミルクティー
「タピオカの原料のキャッサバ(デンプン)はイモ類なんです。つまり糖質の塊ということになります」
「この黒いのはカラメルなんですけど、要は色を付けるだけ。カラメルも糖質の塊です。いわゆる糖質の塊を糖質でコーティングしている」
「さらに飲み物であるミルクティー。こちらは大量の砂糖を使っていますので、糖質の塊(キャッサバ)に糖質(カラメル)をコーティングして糖質の水(ミルクティー)で飲んでいるのがタピオカミルクティーなんです」
「タピオカミルクティー1杯の糖質の量=ごはん2杯分あります。これを角砂糖に換算しますと、角砂糖24個分ということになるので注意が必要です」
2位:バニラアイス
「バニラアイスの原材料はソフトクリームと同じ、生クリームと砂糖。つまり脂質と糖質になるんですが、ソフトクリームと比べて空気があまり入ってませんから軽くないんです」
「すなわち脂質と糖質の量が多いということで太りやすいスイーツになります」
3位:チョコアイス
「バニラアイスと同じような成分なんですが、カカオが含まれています。カカオというのは食物繊維なので糖質と脂質の吸収を抑えてくれます」
4位:宇治金時
こちらは赤石先生による解説は特にありませんでした。
5位:くずきり
「くずきりというのはくず粉(デンプン)なんです。なので、くずきりを食べたいのであれば見た目が似ているところてん、こちらに黒蜜をかけていただければ」
「ところてんは原材料がテングサ(海藻)なので、太りにくいスイーツ」
6位:わらび餅
「原材料がワラビの根から取れるデンプンなんです。さらに、わらび粉と砂糖を水で溶かして透明にします。そのあと火にかけて透き通るまで練っていきます。それを冷やし固めたら完成ということなので、この状態ですと糖質の塊ということになります」
「しかしここがポイントなんですが、このわらび餅にはきな粉をかけます。きな粉というのは食物繊維が多いですから、糖質の吸収を防いでくれる」
7位:ソフトクリーム
「原材料が生クリーム(脂質)、砂糖(糖質)とこれだけ見ますと太りやすいですが、実はこのソフトクリームというのは口あたりを良くするために空気をたくさん含んでいるんです」
「なので見た目よりも質量が少ないということになりますので、結果として脂質と糖質が思ったより入っていない」
※今回はコーンは除外しているとのこと
8位:フルーツあんみつ
「フルーツあんみつに入っている寒天ですけども、原材料はテングサ(海藻)になります。なので水分を除くとほとんど食物繊維です」
「さらにつぶあんの薄皮には食物繊維が豊富です。さらにフルーツにも食物繊維が入っていますので、黒蜜を使っていますけど糖質の吸収を抑えてくれるので、太りにくいスイーツと言えます」
『交換条件食材』で太りにくく!
それでも…どうしてもタピオカミルクティーが飲みたい、バニラアイスが食べたい…
こういった脂質や糖質の量が多いスイーツを食べる交換条件として、ある食材を一緒に食べると太りにくくなるというのです。
「私はそれを『交換条件食材』と呼んでいます」
赤石先生がそんな『交換条件食材』を2つ紹介してくれました。
ビタミンB1の豆乳
「豆乳にはビタミンB1が含まれているんですが、このビタミンB1は糖質を分解してエネルギーに変える効果があります」
「豆乳を一緒に飲めば、糖質をとったとしても太る原因にはならないと思います」
タピオカミルクティーの飲むときはミルクを豆乳に置き換えて飲みましょう。
酢酸のバルサミコ酢
「そもそもスイーツを食べて太る一番の原因は血糖値の急上昇なんです」
「バルサミコ酢に含まれる酢酸は血糖値の上昇を抑える働きがあります。なのでスイーツと一緒にとるのがおススメなんです」
バニラアイスを食べるときはバルサミコ酢をかけてから食べましょう。
おわりに
タピオカミルクティー…ヤバいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。