2018年9月1日、2日の二日間に渡って熊本市の熊本城二の丸公園で開催された「熊本復興ねぶた」を二日間とも見に行ってきました!
この復興イベントは昨年に続いて二回目の参加となります。
今回はこの「熊本復興ねぶた 2018」について書いていこうと思います。
熊本復興ねぶたとは?
「熊本復興ねぶた」は2016年4月に発生した熊本地震からの復興を願い、「青森ねぶた祭」の有志の方々によって熊本市の熊本城二の丸公園内で開催されるねぶた祭りで、今年で三回目を迎えました。
今年は2018年9月1日の18~20時・2日の18~20時の期間に運行されました。
昨年は二日目が12~14時のお昼の開催でしたが、今年はこの暑さのためか二日間とも夜の開催となったようです。
祭りのスローガンは『ケッパレ(がんばれ)熊本!』
昨年の記事はコチラ:【青森】青森から復興支援!熊本復興ねぶた 2017【熊本】
日中に降り続いていた雨から一転!
開催初日の1日は熊本はずっと雨が降っていたんですが、
『今日はあいにくの雨ですが、熊本復興ねぶたは熊本の復興を目指して実施いたします!』
引用:熊本復興ねぶた・纏組
と小雨が降る中で復興ねぶたの運行を決断していただきました(感謝)
僕が到着したのは午後7時ごろでしたが、観客のみんなの願いが天に通じたのか運行開始の直前に小雨も上がり、無事に大型ねぶたの運行を見ることができました。
そして二日目は晴天にも恵まれ、人出も小雨が降っていた前日の数倍の賑わいで、ねぶたの運行が始まった途端にもう押し合いへし合い状態(笑)
ラッセーラ!ラッセーラ!
そりゃもうみんな必死に、でも満面の笑顔で両手を振ったりしながら楽しそうにねぶたを呼んでいました(笑)
▲今回初参戦の「子どもねぶた」、真ん中は『THE NINE WORLDS』の”くまお”
他にも、スマホやカメラでねぶたの決定的瞬間を狙っている人や、ハネトの人たちと一緒に飛び入り参加で踊っている人。
共通していたのは、そこにいる人たちみんなが間違いなく幸せなひとときを過ごせたのだろうということ♪
ちなみにこのねぶたを動かす引き手、熊本の鎮西高校サッカー部の子たちが務めていました。
まさに青森×熊本のコラボレーションで実現したお祭りって感じですよね!
そして終了予定時間の午後8時を過ぎて無事に運行を終え、最後はお囃子の『戻り太鼓』の音色に乗って大型ねぶたの山車がねぶた小屋に戻り、今年の「熊本復興ねぶた」は幕を閉じました。
今年は天候があまり思わしくなかったにもかかわらず、昨年よりも一万人も多い三万五千人もの人々がねぶたを見に訪れたそうですよ。
発起人の外崎玄さんからのメッセージ
▲土佐坊昌俊と武蔵坊弁慶
この熊本復興ねぶたの発起人で「復興ねぶた協議会」(青森市)会長の外崎(とのさき)玄さんは青森市のご出身。
外崎さんの奥様がここ熊本出身で、2016年4月の熊本地震では奥様の故郷である熊本市を訪れた際に被災されてしまったそうです。
その後、熊本地震直後から元気づけようと活動されてこられました。
ただ、熊本までのねぶたの輸送費などで約二千万円もかかるそうで、寄付金や協賛金で足りない分は外崎さんの自己負担などでまかなっておられるのだそう・・・本当に頭が下がります。
「ねぶたを見た熊本の人に『青森ありがとう』と言われると止めるわけにはいかない」とおっしゃっておられました。
そして「いつか”復興”の二文字が取れて熊本のねぶたとして定着してほしい」と願っておられるそうです。
会場には青森と熊本の”ハーフ”である外崎さんの息子さんもいらっしゃっていたのですが、お父様のことを誇りに思っているのがもの凄く伝わってきました。
▲熊本×青森のコラボ商品も楽しめた飲食ブース『福幸マルシェ』の様子
最後に、祭りの終了後に大型ねぶたの前でちょっとした閉会式のようなものが行われたのですが、そこでの外崎さんのコメントの抜粋をここに紹介しておきます。
【熊本復興ねぶた発起人の外崎玄さんのコメント】
「あっという間の三年目でございました。たくさんの皆さんに楽しんでもらえたと思います。三年目になりますと、
全然知らなかった方から『玄さん!玄さん!』と握手を求められるようになりました。これも『継続は力なり』なのかなと思っております」
「新聞や報道で皆さんご存知かと思います。『玄さん体調どうですか?』と皆さんから聞かれます。
7月の終わりにちょっと下のおなかが痛くなりまして、検査に行きました。ポリープが発見されました。病理検査に出したところ、悪性のガンだということが8月9日に病院から知らされました」
「私はもう少しだけやりたいことがありますので、ガンと戦いながらまた皆さんの前にねぶたを披露したいと願っております。
私は頑張ります。まだまだ三万四千人ともいわれる方々が仮設に暮らしていると聞いております」
「応援するつもりで来たのが、『外崎玄頑張れ!』と言われると立場が逆転してしまいますので、皆さんこそ頑張ってください。
私は頑張ります。今日はどうもたくさんの皆さんありがとうございました」
会場で撮影したねぶた映像
こちらは開催初日の2018年9月1日の熊本復興ねぶたの映像です。
今年の大型のねぶたの題材は、第六代ねぶた名人の北村隆さん制作「堀川夜襲」。
源義経に仕える武蔵坊弁慶が、源頼朝が刺客として送り込んだ土佐坊昌俊と対決する場面が描かれています。
今年は見た目が可愛らしい3台の「子どもねぶた」も加わって、大小4台のねぶたが参戦してくれました。
そして、メインの大型ねぶたは奥行きが約7メートル、高さ約5.5メートル、そして幅はなんと約9メートルもあるんだとか!
さらに、ど派手な電飾を身にまとったハネトの方がめちゃくちゃ目立っていましたよ(笑)
この記事のまとめ
・今年は史上最多の大小4台のねぶたが参戦!
・外崎さんの元気な姿をみんな待っています!
熊本地震からの復興のために、毎年熊本に対して支援を行ってくださる方々がいらっしゃることは、熊本県民の一人としてただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
外崎さんの病気が回復し、来年もまたここ熊本の地で雄大なねぶたの姿が見られることを心から願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。