2019年10月12日(土)放送の『世界一受けたい授業』。
『梅雨より手強い秋のカビ!撃退方法教えます!』というテーマで放送されました。
カビの季節といえば、梅雨をイメージしがちですが…
実は10月もカビが多く発生しているのです。
年によっては梅雨の季節より多いことも。
実は、梅雨カビに比べて秋カビは死ににくいという特徴があるんです。
浴室に生える黒カビで実験したところ…
梅雨カビはおよそ45℃の環境下において、たった2分でほぼすべてのカビの増殖が抑えられました。
しかし、暑い夏を耐えた秋カビは熱に強くなり、同じ環境下で3分以上たっても活発に増殖し続けたのです。
教えてくれるのは、過去8回登場した“カビバスター”こと矢口貴志先生(58歳)。
夏から気温が下がると、部屋の中にカビが大量発生!
秋カビの撃退方法を教えます。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
家具を壁から離してカビ予防
一般家庭にカビ調査にやってきた矢口先生。
先生がお邪魔したのは、家族3人で暮らしている北原さんのご自宅。
まず調べ始めたのが、家具の裏。
「家具の裏っていうのはホコリがたまりやすくなりますので」
検出されたのはアスペルギルスやペニシリウムなど、がんの原因となるカビ。
ホコリのたまりやすい家具の下などは、カビが増殖しやすくなるので注意が必要なんです。
答えは…家具を壁から離す
秋になり気温が下がってくると、室内と外気の寒暖差から部屋の中に気流が生まれます。
この気流の影響で家具を壁に付けた状態では通気性が悪く、ホコリと湿気をため込んでカビが発生。
「空気が抜けるように壁との間を5cmほど開けることで、カビ対策に効果的なんです」
エアコンの送風モードでカビ予防
答えは…エアコン
夏、冷房を使うとエアコンが自動的に部屋を除湿します。
するとその水分がエアコンの中に残り、非常にカビが生えやすい状況になっているのです。
1か月前にキレイにしたというエアコンの中にさえ…矢口先生がカビを発見!
フィルター上にある空気口からも、アスペルギルス・ペニシリウムなどの大量のカビ。
このまま冬に暖房を使用すると、アレルギー性鼻炎や角膜真菌症を引き起こすおそれがあるのです。
「フィルターを掃除することはもちろん重要なんですが、エアコン上部もキレイにするようにしましょう」
さらに、掃除したあとエアコンを使わない時期も、1日30分送風モードにして内部乾燥させるようにしてください。
冷蔵庫に保存する野菜は土を洗い流す
続いて矢口先生がカビ調査をしたのが、冷蔵庫の中。
冷蔵室と冷凍庫からはカビの心配はなかったのですが、野菜室を除いてみると…
答えは…土
土はカビのすみかで、冷蔵庫に落ちるとそこからカビが増殖します。
「秋は根菜類の収穫時期になりますので、特に気をつけた方が良いですね」
「野菜を保存するときは、土を洗い流してよく拭いてから保存するようにしましょう」
野菜室からはトリコデルマという、アレルギーの原因となるカビが検出されました。
「冷蔵庫の食べ物などに生えるアスペルギルスは、梅干し・漬物・紅茶の葉っぱ・トウモロコシ・芋などの根菜類から検出されます」
「とても強力な発がん物質を産生するんです」
「アスペルギルスはとにかく湿気対策が重要です。意外に冷蔵庫の中で湿気がないのは冷凍庫なので、冷凍庫に入れて良いものはなるべく冷凍庫に入れた方が、カビは生えにくくなります」
冷蔵庫のカビは除菌スプレーで予防
答えは…除菌スプレー
「除菌スプレーのエタノールは人体には無害ですぐ蒸発しますので、湿気の心配はありません」
「さらにエタノールは殺菌効果がありますので、カビ予防には最適です」
「除菌スプレーを冷蔵庫内の全体に吹きかけて、扉を閉めて3分間くらいこのままにしておきます。そうすると中のカビの予防になります」
※食品に使用できるスプレーでおこなってください
窓の結露は小まめに拭き取る
気温が急激に下がる11月から、寒暖差が原因でカビが発生する場所があります。
答えは…窓のサッシ
外気との気温差があると窓が結露します。
すると、その水滴がしたたってホコリと一緒になることで、カビが生えやすい環境になってしまうのです。
北原さんのご自宅からは、肺炎や喘息を引き起こすエクソフィアラとクラドスポリウムが検出されました。
「窓を開けることで、繁殖したカビが空中を舞ってしまいます。さらにカーテンにも繁殖し、部屋中にまき散らしてしまうんです」
「この季節は小まめに水滴を取り、冬になる前に一度カーテンを洗濯しましょう」
おわりに
発がん物質を産生するカビ、怖いですね…
ここまで読んでいただきありがとうございました。