2019年11月2日(土)放送の『世界一受けたい授業』。
『角膜に忍び寄る危機!傷ついた角膜の修復法』というテーマで放送されました。
今、若者の視力が低下しています。
小学生…34.1%
高校生…67.2%
出典:「学校保健統計調査 平成20-30年度」文部科学省
これまでで過去最低。
その要因の一つが、スマホの利用時間の増加。
18~34歳…3時間23分
50歳以上…3時間14分
ニールセン調べ ※2018年時点
実は、世代間の格差はほとんどないのです。
長時間使用をはじめとするスマホの間違った使い方は、視力の低下以外に目の“ある部分”に悪影響を与えることも。
それは…角膜
教えてくれるのは、およそ2000件の角膜移植手術を手掛けてきた角膜移植の第一人者、東京歯科大学眼科教授の島崎潤先生。
「角膜に取り返しのつかない傷をつけ、最悪失明にいたってしまう可能性もあるのです」
台湾に住む20代の女性は2年以上の間、スマホの画面を最大限明るくしたまま長時間使用したため、ブルーライトや紫外線を浴び続けた角膜に500個もの傷が!
コンタクトレンズや間違ったアイメイクが角膜にもたらす恐るべき傷とは!?
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
【角膜が傷つく要因】①ドライアイ
日本人の2000万人以上が悩んでいる現代病、ドライアイ。
答えは…エアコン
正常な角膜は水分が行きわたっているためホコリや菌から守られていますが、カラカラの乾燥状態だと簡単に傷がついてしまいます。
また、エアコンの風向きにも注意が必要です。
長時間風が直接目に当たると角膜はさらに乾燥して、いっそう傷つきやすくなります。
「エアコンの風が直接当たる場所は避けて、加湿器を置いたり洗濯物の部屋干ししたりして湿度を保つことが大事だと思います」
答えは…まばたきが減るから
通常まばたきは3秒に1回程度ですが、スマホやパソコンの使用中は12秒に1回ほどに減少。
「スマホやパソコンを使うときは40cm以上画面から離して、まばたきを意識的に増やすことが重要です」
1.手持ちの扇風機などを顔から約40cmの位置に
2.目を大きく開く
→10秒まばたきを我慢できなければドライアイの可能性
【角膜が傷つく要因】②コンタクトレンズの使い方
日本でのコンタクトレンズの使用者は、およそ2000万人。
中でも中高生は年々増加しています。
それに伴いコンタクトレンズによるトラブルも増えており、その数年間100万件以上。
特に、違和感なく長時間着用できるソフトレンズは、間違った使用によって角膜に悪影響が。
専用の洗浄液を使わず水道水で洗ったり、コンタクトレンズをつけたままシャワーを浴びてしまうと…
「病状が進んでしまうと、最悪角膜移植が必要になってしまうこともあります」
「コンタクトレンズは正しく使うようにしましょう」
さらに、最近急増中なのがカラーコンタクトによるトラブル。
色を変えるほかにも、黒目を大きく見せるものなど若いひとたちに人気ですが。
カラーコンタクトは眼科医の処方箋なしで販売しているものも多く、10代の若者でも気軽に入手できてしまうのです。
「眼科医の診断を受けていないために自分の目のサイズに合っていないことも多く、カラーコンタクトをつけていないときに比べてつけていると角膜炎になる確率は16倍になるとも言われています」
答えは…色素が目に付着する
通常のカラーコンタクトはレンズ内部に着色されており、色素が角膜につきません。
しかし、問題なのはネットや海外などで安く購入できる粗悪品。
「手軽に買えるカラーコンタクトレンズですけども、医師の診断を受けて購入するようにしましょう」
【角膜が傷つく要因】③まつ毛ダニ
まつ毛の根元にいるのが、まつ毛ダニ。
このまつ毛ダニが原因で角膜に炎症を起こすことも…
答えは…まつ毛エクステをしている人
人口の毛を接着剤などでつけて量を増やすまつ毛エクステ。
それが取れないようにと目元をあまり洗わない人がいますが、それが原因。
根元の洗い残した皮脂をエサにして、まつ毛ダニが増殖してしまうのです。
【角膜が傷つく要因】④間違ったアイメイク
目を大きく見せたいからと、まつ毛の内側にアイラインを入れる人がいますが…これは要注意!
まつ毛の内側にはマイボーム腺という穴が上下に45個ほどあり、ここから目の乾燥を守る油分が出ているのです。
「対策としては、メイクを落としたあと温熱アイマスクなどでマイボーム腺を開きやすくしたり、湿らせた麺棒を使って汚れをぬぐうことをおススメします」
様々な要因で傷つく角膜ですが、きちんとケアをすればさほど心配する必要はありません。
「角膜の表面は上皮細胞で覆われていますが、これは一週間ほどですべて置き換わるぐらい細胞分裂が激しい組織です」
「小さな傷ぐらいであれば数日で修復することができるんですが、深い傷になってしまうと最悪角膜移植が必要になってしまうこともあります」
技術の進歩により、これまで諦めていた角膜の疾患に光が差し込むかもしれません。
【角膜が傷つく要因】まとめ
①ドライアイ
②コンタクトレンズの使い方
③まつ毛ダニ
④間違ったアイメイク
僕もコンタクトレンズを使っているので、乾燥には特に気をつけたいと思いました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。