2020年4月18日(土)放送の『世界一受けたい授業』。
「中田英寿が伝えたい!日本の伝統文化『日本酒』」というテーマで放送されました。
教えてくれるのは、元サッカー日本代表の中田英寿先生。
2006年にサッカー選手として現役引退後、自分を見つめ直すためにおよそ90か国を巡る旅へ。
そのとき痛感したのは…「僕は日本の文化を何も知らない」。
世界各地で「日本ってどんなところ?」と聞かれても、表面的なことしか答えられずに悔しい思いをしたそうです。
そこで、2009年から日本全国1600か所以上を巡る日本文化を学ぶ旅に出た中田先生。
その中で中田先生が伝えたい日本酒は、今世界各国に輸出され世界でも注目されているんです。
全国400以上の酒蔵を見学した中田先生が、特にオススメする秋田県の『新政酒造』の日本酒を紹介してくれました。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
中田英寿さんオススメの新政酒造とは
中田先生が向かったのは、秋田県秋田市にある『新政酒造』。
新政酒造は1852年に創業した歴史ある酒蔵です。
8代目の佐藤祐輔さんは東京大学を卒業後に低迷していた蔵の改革を図り、業界トップと呼ばれるまでに。
中田先生の日本酒の師匠、全国各地の日本酒を扱う『はせがわ酒店』の長谷川浩一さんも、
「圧倒的に彼(佐藤祐輔さん)の影響を受けている酒蔵が多いです。今の20代の若者に思いっきりウケる」
「ジューシーさや酸味がさらに強調されたお酒を造っている」
と評していました。
新政酒造のここがスゴイ
その①厳選した米
日本酒造りの命である米。
米を発酵させてアルコールを作り出しますが、酒造りがしやすいように栽培された酒専用の米があり、中でも最高峰と言われる兵庫県産の山田錦を使う酒造が多いんです。
しかし、新政酒造では地元秋田の米だけで作っているんだそう。
「それぞれの土地に根ざしたような酒造りで個性的な味を作ることも大事」という8代目の思いからなんだとか。
「地元のお水を使い、地元のお米を使い、ホントこの場所でしかできないものを造ろうとしているのがすごいなぁと」
その②木桶での酒造り
「多くの酒蔵では木桶を見ることはほぼないです。普通はホーローのタンクで作ることがほとんどなんですけど」
「今これを作れる職人さんがほとんどいないんじゃないかなっていう」
日本で唯一の桶師が辞めてしまうというので、新政酒造では社員を製桶会社に派遣して技術を学ばせているんだそう。
効率は悪いですが、ふるい桶は木の中にいろんな微生物が入ってくるので、その微生物の働きで濃厚な感じになってくるんだそう。
一般的な酒蔵で使うホーロータンクは、冷蔵庫のように冷却装置がついているので温度管理が簡単ですが…
昔ながらの木桶造りは職人の技術と手間が必要とされます。
「やっぱり木桶でやると複雑味が出やすいですね、回しながら飲むとここ(鼻)から香りがスーッと出てくるんで」
「日本酒を勉強し始めてからそれが癖になって、今だと水でもやっちゃいますからね」
答えは…器によって味が変わる
「昔より今の方がホントに香りも出るし、器などでいろいろ変わりますね」
その③斬新なパッケージ
「音楽の(CD)ジャケットみたいな感覚で」
「中身は伝統的な作り方なんですよ。だから外側まで地味じゃなくて、外はもう好き勝手やって」
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
中田英寿さんオススメの新政×料理のペアリング
さまざまな料理と合わせるペアリングが人気の今。
新政酒造の日本酒と組み合わせるのに、特に中田先生がオススメするペアリングが…
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
【新政『No.6』×生ハムとブッラータチーズ】
出典:日本テレビ『世界一受けたい授業』
【新政『秋櫻(コスモス)』×麻婆豆腐】
新政酒造の日本酒一覧
新政酒造が製造している人気の日本酒一覧です。
おわりに
中田先生は日本の伝統文化を自身のHP【に・ほ・ん・も・の】で、日本語と英語で紹介。
その中から選りすぐったものが書籍にもなり、英語や中国語でも出版されて世界に広がっています。
今の日本の若者は日本酒をあまり飲まなくなっているそうです。
世界で大人気の日本酒、日本人もその素晴らしさを再確認する時なのかもしれませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。