2021年10月26日(火)放送の『林修の今でしょ!講座特別編』東大生ランキング。
現役東大生500人が選ぶ「勉強になる東京名所ベスト25」を紹介します。
東大生の目線でみると、この名所は何がスゴい?勉強になるポイントがわかる!
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
- 現役東大生が選ぶ「勉強になる東京の名所」ランキングBEST25
- 第1位:東京大学(文京区)
- 第2位:国立科学博物館(台東区)
- 第3位:東京駅(千代田区)
- 第4位:江戸東京博物館(墨田区)
- 第5位:東京スカイツリー(墨田区)
- 第6位:国会議事堂(千代田区)
- 第7位:江戸城跡(千代田区)
- 第8位:東京国立博物館(台東区)
- 第9位:神田川
- 第10位:明治神宮(渋谷区)
- 第11位:国立西洋美術館(台東区)
- 第12位:目黒寄生虫館(目黒区)
- 第13位:東京タワー(港区)
- 第14位:上野動物園(台東区)
- 第15位:日本科学未来館(江東区)
- 第16位:中銀カプセルタワービル(中央区)
- 第17位:大森貝塚(大田区・品川区)
- 第18位:等々力渓谷(世田谷区)
- 第19位:アドミュージアム東京(港区)
- 第20位:哲学堂公園(中野区)
- 第21位:浅草(台東区)
- 第22位:飛鳥山公園(北区)
- 第23位:台場(港区)
- 第24位:国立天文台(三鷹市)
- 第25位:神保町(千代田区)
- おわりに
現役東大生が選ぶ「勉強になる東京の名所」ランキングBEST25
現役の東大生500人が選んだ「勉強になる東京の名所」ベスト25を、“勉強になるポイント”と合わせてランキング形式で紹介します。
第1位:東京大学(文京区)
・1個1個の建物が国の指定文化財になっていて歴史を感じる場所
・1912年完成の東大正門や1928年完成の東大総合図書館(所蔵数130万点)など、構内が貴重な建造物で溢れている
【東京大学の建造物から紐解く歴史】
①江戸時代…赤門は当時、加賀藩の屋敷の門で屋敷の面積は約8万8000坪(東京ドーム6個分)。火事で手つかずになった土地をそのまま東大が譲り受けた
②明治・大正…東大のほぼ中央にある三四郎池は正式名称を“育徳園心字池(いくとくえんしんじいけ)”と言い、広さ約3万6000㎡。明治時代に夏目漱石の小説『坊ちゃん』の主人公である小川三四郎が散策する舞台として取り上げられ、それにちなんで三四郎池と呼ばれるようになった
③昭和…東大のシンボルである1925年完成の安田講堂は東京大学建築学科卒の内田祥三がケンブリッジ大学のデザインに着想を得てデザイン。卒業式などの特別なイベントのときにしか開場されず、東大生ですらなかなか中に入れない貴重建築物。1960年代に運営や教育の方針を巡って大学と学生が対立した舞台の1つになった
第2位:国立科学博物館(台東区)
・自然史・化学技術史などの展示をする国立唯一の総合科学博物館
・人類史・地学・生物学などあらゆるテーマの資料を展示しており、総展示数はおよそ2万5000点
・素粒子が飛び込むところや恐竜の化石などが生で見られ、宇宙・生物・化学・地質学などが学べる場所
・渋谷駅の銅像で有名な忠犬ハチ公の剥製なども展示されている
・博物館が小中高校生向けに「学習シート」を用意しており、それを使いながら回ることでより学びを深めることができる(ホームページからダウンロード可能)
第3位:東京駅(千代田区)
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・当時のままのデザインが再現されていてタイムリープしたような感覚に
・近代建築の父である辰野金吾が大正時代に設計。2012年に創建当時の姿に復原された、大正時代の建築を見ることができる貴重な建物
・原敬と濱口雄幸、2人の総理大臣の襲撃現場にもなった重要な場所
・地下の壁には石材としてサンゴやアンモナイトなどの化石が埋まった大理石が使用されている
第4位:江戸東京博物館(墨田区)
・1993年設立、江戸時代から現代までの東京の文化・歴史を体感できる博物館
・五街道の起点となる橋「日本橋」の実寸大模型や江戸~現代までの住居が実寸大で展示されている
【家のつくりから当時の生活がわかる】
①江戸時代…当時の棟割長屋では複数の世帯が共同生活をしており、ひと世帯4.5~6畳を使用。火事に備えて最低限の荷物しか持たなかった
②昭和初期…「寝食分離」という各部屋を用途で分けて使用する生活様式が生まれ、家族のだんらんが確立され始める
③昭和後期…人口増加を解消するため政府などが郊外に大規模な団地を建設
第5位:東京スカイツリー(墨田区)
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・高さ634m、2012年に完成した世界一高い電波塔
・地震の多い日本で倒れないように様々な工夫がされている
・その高さから雷や雲がよく観測できるため、雷観測・エアロゾル観測・雲粒観測・温室効果ガス観測の4つの研究所が入っている
・日本刀の反った形や寺院建築の“むくり”などが反映された外観で、“そり”と“むくり”があることで遠く・近く・下からそれぞれ違う形を見ることができる
第6位:国会議事堂(千代田区)
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・実際に国会をやっている様子を見ることができ、政治について考えるきっかけになる
・一般の方用に無料ツアーを開催、誰でも無料で議事堂内の見学ができる
第7位:江戸城跡(千代田区)
・天皇の歴史が凝縮された施設で江戸幕府の歴史も詰め込まれている。日本の歴史のエッセンスが凝縮された場所
・現在は皇居として知られており、江戸時代には徳川家が住んだ江戸城の跡地
・皇居の周りを歩くだけで、井伊直弼の暗殺現場(桜田門)など歴史的な名所を見ることができる
・当時の江戸城を取り囲んでいた外堀は現在「外堀通り」と呼ばれる幹線道路が通っている
第8位:東京国立博物館(台東区)
・彫刻・絵画・武器・武具など所蔵数およそ12万件、日本最大級の博物館
・日本史の教科書で見た美術品が実際にたくさんあり、それを自分の目で見られるのは貴重で勉強になる
・「扁平鈕式銅鐸」など国宝89件、黒田精輝「湖畔」など重要文化財648件を所蔵している
東大をはじめ加盟校(100以上)の学生が学生証の提示で国立の博物館・美術館の一部に無料入館できる制度
第9位:神田川
・全長約25km、三鷹市・井の頭公園を源流とする東京のど真ん中を通る河川
・水害対策が施されたことで平成9年以降は水害被害が激減している
・都市型水害対策として作られたアミアミ状の格子(取水ゲート)は、水位が上がると水を逃がす役割をする。流れた水は地下40mにある調整池に貯まる仕組み
・都内には貯水池を持つ河川が28か所ある
第10位:明治神宮(渋谷区)
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・1920年に創建された明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社で、初詣の参拝者数全国1位
・面積は東京ドーム約15個分もあり、広い森林内ではおよそ3000種類もの貴重な動植物が生息している
・運が良ければ貴重な動植物を参道から観察可能
第11位:国立西洋美術館(台東区)
・モネやルノワールなどの印象派の画家の作品を見ることができる
・ロダンの彫刻のほか、中世末期から20世紀初頭までの西洋絵画を展示している
・近代建築の基礎を築き主にフランスで活躍した20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965)が設計した日本で唯一の建物
・ル・コルビュジエが手がけた作品のうち17作品が世界文化遺産に登録されており、国立西洋美術館もそのうちの一つ
第12位:目黒寄生虫館(目黒区)
・展示物は初代館長が個人的に集めたもので、衛生環境を考えるうえで勉強になる
・1953年、開業医である亀谷了医師が作った日本唯一の寄生虫専門館
・常時およそ300点の寄生虫の標本や関連資料を展示し、寄生虫の研究や標本の収集・鑑定などを行っている
第13位:東京タワー(港区)
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・柱1本ごとに全部かかる力を計算し、当時は手作業で1本1本計算していた。安定した構造が作れているのが凄い
第14位:上野動物園(台東区)
・音楽の教科書で出てくる「アイアイ」は歌でしか聴いたことがなかったが、実際に見ることでアイアイという動物の知識を習得できた
第15位:日本科学未来館(江東区)
・2001年に開館、最新の科学技術を体験できる施設
・宇宙飛行士の毛利衛さんが今年3月まで20年間館長を務めていた
・宇宙・iPS細胞・IT技術・ロボット・環境など、あらゆる分野の最新テクノロジーを紹介している
・3D映像が楽しめるドームシアターで現在公開中の『9次元からきた男』は、理論物理学の世界を3D映像を使って視覚的に表現した作品(監督:清水崇)
・館内の研究施設には第一線で活躍する研究チームが入居しており、その研究内容を一般の方が見学できる日が設けられている
第16位:中銀カプセルタワービル(中央区)
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・昔の人が思い描く未来都市のような外観の建物で、1972年に竣工した世界初のカプセル型集合住宅
・日本を代表する天才建築家の黒川紀章(1934~2007)が設計。ほかに六本木の国立新美術館、マレーシアのクアラルンプール新国際空港、オランダのヴァン・ゴッホ美術館新館などを設計
・「中銀」の由来は中央区銀座に位置するから
・メタボリズム(生物学用語で“新陳代謝”という意味)の建築思想が盛り込まれた代表的作品
・部屋(高さ2.6m、横幅2.5m、奥行き4m)が付け替え可能。古くなったら新しい部屋に組み替えられる
第17位:大森貝塚(大田区・品川区)
・小学、中学、高校の教科書にも必ず載っている名所
・東大教授で動物学者のエドワード・S・モースが発見した、約4千年前の縄文時代のゴミ捨て場
・縄文人が貝を食べていた形跡があることから、海岸線が移動した根拠にもなっている
第18位:等々力渓谷(世田谷区)
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・公園の中心には谷沢川が流れていて、欅や椋の木などの植物が生い茂っている
・川の浸食で地層の断面が観察でき、関東ローム層も観察できる全国的に有名な場所
第19位:アドミュージアム東京(港区)
・2002年開館、広告をテーマにした専門博物館
・江戸時代~現代までのポスター・新聞広告・CMなどさまざまなジャンルの広告約33万点を展示している
・カルピスのポスター(大正時代)、日本初のヌードモデルを起用したサントリー赤玉ポートワインのポスター(大正時代)など
・広告を見ることで昔の人がどのようなものに関心があって、どのようなものを噂にしていたのかを感じ取れる場所
第20位:哲学堂公園(中野区)
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・東大卒の哲学者、井上円了が1904年に開園
・面積は約5.2万㎡(東京ドーム約1.1個分)あり、中野区民憩いの公園になっている
・井上円了の視点を通して哲学が紹介されていて興味深い
・妖怪の研究の元祖で、夏になると怪談話が開催される
第21位:浅草(台東区)
・明治時代まで使われていた変体仮名をいたるところで見ることができ、古い文字の勉強になる
第22位:飛鳥山公園(北区)
・徳川吉宗が享保の改革の一環として整備を行い、享楽の地として江戸庶民に開放したのが始まり
・江戸の行楽地として山桜を1270本植えたことで、お花見をする文化が庶民に知れ渡るきっかけとなった地
・現在では都内屈指のお花見スポットになっている
・日本資本主義の父である渋沢栄一の邸宅(現在は青淵文庫)があった場所で、その景色を使って海外の要人をもてなしていた
第23位:台場(港区)
・レインボーブリッジの隣に江戸時代に作られた砲台跡があり、一般公開されている
・1853年のペリー来航直後、江戸のまちを守るため江戸への海の入り口であるお台場に設置された
・黒船の大砲の射程距離は約2km、万が一敵が攻めてきても大砲の玉が江戸のまちにギリギリ届かない距離を考えて作られた
第24位:国立天文台(三鷹市)
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・都心からすぐに行けて宇宙を体感できる場所
・日本天文学研究の中心部、宇宙について分からないことの答えが手に入る場所
・世界各国の天体望遠鏡から観測データを収集し解析する、日本天文学の最高峰研究機関
・1988年までは東京大学の研究機関だった
・世界各地の最新観測データを視覚化できる「4D2Uドームシアター」で常に最新の宇宙構造を体感可能
第25位:神保町(千代田区)
・100店舗以上のカレー店が軒を連ねるカレーの激戦区として有名
・1880年以降、明治大学など付近に多くの大学ができたことで古本店が増加
・古本店130店舗以上、世界最大級の古書店街
・現役東大生にとって、他の書店では手に入らない専門書や研究に使う本が手に入る場所
おわりに
現役東大生が選ぶ勉強になる東京の名所、ぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。