2021年3月9日(火)放送の『林修の今でしょ!講座2時間SP』。
『健康パワーがスゴい!?7社のヨーグルト 医学で斬って徹底比較SP』というテーマで放送されました。
腸内環境を整えてくれるヨーグルト、大手7社の人気9商品を医学的な見地から徹底比較してその健康効果を検証します。
・雪印メグミルク
・明治
・森永乳業
・江崎グリコ
・ポッカサッポロ
・OHAYO(オハヨー)
・フジッコ
それぞれのヨーグルトを使ったアレンジレシピもあわせて紹介します。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
ヨーグルト7社9商品の徹底比較&アレンジレシピ
ヨーグルトに入っている乳酸菌の働き
腸には数百種類、およそ100兆個の細菌が生息しています。
腸内細菌は人間が作りだすことのできない物質を作り、さまざまな疾患や健康状態に影響を与えているんです。
腸内細菌には大きく分けて善玉菌と悪玉菌の2つがあり、この菌の割合をちょうど良いバランスに保つことで健康パワーが発揮されます。(※善玉菌2割:悪玉菌1割、残り7割は日和見菌)
しかし加齢や食生活の影響で悪玉菌が増加してバランスが崩れると、肥満・高血糖など不調が起こりやすくなります。
そこで活躍するのがヨーグルトに入っている乳酸菌です。
乳酸菌が作る『乳酸』が悪玉菌の増殖を抑制し、細菌のバランスを整えてくれます。
内臓脂肪を減らすことを助けるヨーグルト
【恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト(雪印メグミルク)】
2011年に発売されシリーズ累計13億個を突破しているヨーグルトです。
12週間毎日1個『恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト』を摂取した結果、個人差はあるものの内臓脂肪が劇的に減少した男性もいました。
52人分のデータを平均すると内臓脂肪が約5%減少したという結果が出ました。
ガセリ菌SP株を食事と一緒に摂ると消化液の働きが弱まり、食事で摂った脂が分解されにくくなります。
その結果、分解されなかった脂は便と一緒に体の外に排出されるので、内臓脂肪を減らす助けになる可能性があるんです。
ダイエットにも効果が期待できるヨーグルトです。
一緒に食べるのにオススメの食材がアボカド。
そこでガセリ菌SP株ヨーグルトとアボカドを使ったアレンジレシピを紹介します。
【アボカドヨーグルトシェイク】
目や鼻の不快感を緩和するヨーグルト
【乳酸菌ヘルべヨーグルト(雪印メグミルク)】
2020年に発売されたばかりのヨーグルトです。
目や鼻の不快感が生じる原因は、体内にハウスダスト・ダニなどの異物が入ることで免疫機能が過剰に反応するから。
ヘルベティカス菌はもともとチーズによく使われる菌で、雪印メグミルクによる9年のヨーグルト研究により商品化されました。
お口の中をケアするヨーグルト
【ロイテリヨーグルト(オハヨー)】
機能性表示食品で日本初!お口のケアに注目したヨーグルトです。
口の中には腸内と同じように500~700の善玉菌・悪玉菌が生息していて、それを『口内フローラ』と呼んでいます。
普段は善玉菌の力で悪玉菌の増殖を抑えていますが、菌のバランスが崩れると悪玉菌が増殖しやすくなってしまいます。
乳酸菌はもともと歯周病菌を増えにくくすることが分かっていますが、中でもロイテリ菌は虫歯菌の増殖も抑えてくれるんです。
2006年、スウェーデンで発表された59人の歯肉炎患者を対象とした試験。
ロイテリ菌入りのガムを朝晩2回の2週間嚙み続けたところ、そのうちの何人かに歯茎の出血が止まるなど明らかな歯肉炎の改善が見られました。
ロイテリヨーグルトはよく噛みながら食べることで、口の中にロイテリ菌が満遍なくいき渡るのでオススメです。(※一口30回、およそ20秒が目安)
ロイテリ菌は人間の母親の母乳から発見された菌なんだそう。
腸内環境を整えるヨーグルト
【明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン(明治)】
1971年に発売され、プレーンヨーグルトのシェアNo.1のロングセラーヨーグルトです。
乳酸菌にはさまざまな種類が存在し、それぞれの菌には『株』と呼ばれる分類があります。
ブルガリアヨーグルトLB81のLBは『Lactic acid bacteria(乳酸菌)』の略で、8は『ブルガリア菌2038株』、1は『サーモフィラス菌1131株』のこと。
相性が良い2つの株を合わせたヨーグルトがブルガリアヨーグルトLB81なんです。
腸内環境のさらなる改善が期待できるブルガリアヨーグルトのアレンジレシピを紹介します。
【切り干し大根のクリーミー胡麻味噌和え】
免疫細胞を活性化するヨーグルト
【カスピ海ヨーグルト(フジッコ)】
2005年に発売されたヨーグルトです。
名前の由来になっているカスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方で食べられていたヨーグルトで、100歳以上の人が多いことでも知られています。
フジッコの研究によると、マウスから取り出した免疫細胞にクレモリス菌FC株が分泌するねばり成分を与えると、免疫細胞が活性化したときに出るインターロイキンが大量に生成されることが分かったんです。
カスピ海ヨーグルトは家でも簡単に作ることができます。
作り方は牛乳に種菌を入れてヨーグルトメーカーにセットし、発酵時間・温度を設定するだけ。
ねばり気を出すには脂肪分が必要なので、低脂肪牛乳ではなく成分無調整牛乳の方がオススメです。
血圧・血糖値・中性脂肪をケアするヨーグルト
【トリプルヨーグルト(森永乳業)】
2019年に発売され累計売り上げ約1億本、血圧・血糖値・中性脂肪の3つをケアする業界初のヨーグルトです。
【トリプルヨーグルト 3つの機能の秘密】
トリペプチドMKPはたんぱく質を特別な方法で分解し、血圧に作用するさまざまな組み合わせを試す中で誕生したたんぱく質です。
血圧・血糖値・中性脂肪をケアするパワーをさらに高めるトリプルヨーグルトのアレンジレシピを紹介します。
【ヨーグルトマカロニサラダ】
お肌を若々しく保つヨーグルト
【ソイビオ豆乳ヨーグルト(ポッカサッポロ)】
2019年に発売され、豆乳の栄養素が注目されたことで売り上げが前年比200%を記録したヨーグルトです。
ソイビオ豆乳ヨーグルトに含まれる大豆イソフラボンにはエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きがあります。
製造過程で豆乳とヨーグルトをかけ合わせることで、イソフラボンがアグリコン化(体内に吸収されやすくなること)されるんだそう。
さらに、乳酸菌が腸内環境を整えてイソフラボンを吸収しやすくしてくれる作用も期待できます。
お肌へのケアがさらに期待できるソイビオ豆乳ヨーグルトのアレンジレシピを紹介します。
【かぼちゃの豆乳ヨーグルトグラタン】
便通を改善するヨーグルト
【ビヒダスヨーグルト便通改善(森永乳業)】
2020年に発売され食べるタイプと飲むタイプがあり、これまでに2000万食を突破しているヨーグルトです。
小腸=乳酸菌、大腸=ビフィズス菌、便通改善には大腸で働くビフィズス菌の存在が重要になります。
ビフィダスヨーグルトに入っているBB536という菌は、特に大腸のぜん動運動を助けて便通を促すという特徴を持っています。
ビフィダスヨーグルト便通改善と合わせて食べるべきオススメのフルーツがキウイフルーツ。
ビフィズス菌のエサはおもに食物繊維なので、フルーツの中でも豊富に食物繊維を含んでいるキウイをヨーグルトと一緒に食べることでさらに便通改善効果が期待できます。
人での臨床試験で、ビフィックス菌BB536を入れたヨーグルトを便秘気味の48人に2週間毎日食べ続けてもらったところ、平均7.3回の排便回数が9.6回にまで増加しました。
腸の健康をサポートするヨーグルト
【BifiXヨーグルト(江崎グリコ)】
1999年に発売され、江崎グリコの売り上げNo.1のヨーグルトです。
使われているビフィズス菌BifiXの最大の特徴はおなかの中での驚異の増殖力。
ビフィズス菌BifiXは消化液に強くおなかの中で10倍から100倍、人によっては数百倍にもなります。(※平均約10倍)
おわりに
自分に合ったヨーグルト探しにぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。